メルボルン発フィリップ島で見る! リトルペンギンのパレード
世界一小さいリトルペンギンと呼ばれるフェアリーペンギン、短い足と小さな手を左右前後に揺らしながら歩く
メルボルンからフィリップ島へは車で約2時間。各旅行社による日帰りツアーによる参加も可能ですし、レンタカーを借りてゆっくりと出かけてみるのも時間に縛られずお手軽です。
オーストラリアでも有数のペンギン保護地域、フィリップ島
日没とともに海に出かけたリトルペンギンたちが巣に戻るまで群れでヨチヨチ行進する姿はなんともキュート
ペンギンパレードといっても動物園のペンギンたちが飼育係の人の号令により、並んで行進しているわけではないので、スタート時間は季節によってまちまち。夏は20時から45分頃、冬は17時15分から45分頃からと、日没の時間帯によって変わります。レンタカーの場合はその日のペンギンが現れる予測時間をチェックし、余裕を持って行きましょう。
ペンギン到着予測時間は「Penguins arriving in 6h 12mins(ペンギン到着まであと6時間12分)」といった形でフィリップ島自然公園のウエブサイト、トップページに常時表示されているので、簡単にチェックできます!
夏はスタート時間が遅いため、必然的に終了時間もかなり遅くなるので注意して予定を立てましょう。
世界一小さくてキュートなリトルペンギンのパレード
ペンギンパレードが見れる、フィリップ島ペンギンパレード・ビジターセンター。右上の段組みされた場所が一般鑑賞席、右下の少し小さい場所がペンギンプラス席で、こちらのほうがよりペンギンの数も多く、間近で見れる
準備ができたら、ペンギン鑑賞の場所までボードウォークを歩いていきます。が、ペンギンの目を保護するため、ビジターセンターから一歩外に出たら、写真撮影は厳禁!
鑑賞場所に到着したら、日没をゆっくりと待ちます。その間、レンジャーさんが鑑賞時の注意やペンギンがどうやって海から戻ってきて、巣に戻るのかなどを説明してくれます。こちらは英語なので、ペンギンプラスで鑑賞される方は日本語のMP4で音声を聞きましょう。
そうこうしている間に日が落ちて、波の音だけが響く中、じっと目を凝らして海のほうを見ていると、波間からペンギンたちが現れます。先頭のペンギンを中心に1羽、2羽……と20~30羽程度が1つの群れになっています。群れごとに戻る巣が異なり、ビーチに上がるとそれぞれの巣に向けてヨチヨチ行進し始めます。その姿がたまらなくキュート! たまに進路を間違ったのか(?)足場の悪い崖っぷちに歩いてしまって、そこから下りることができず、ウロウロしているかわいいペンギンもいたり、本当に見ているだけで気持ちがほわっとさせられます。
季節やその日にもよりますが、10前後のペンギンの群れが少しずつ時間差で海から戻って来ます。スタンドは周りを遮るものがなく、風もそのまま受け、夏でもかなり寒い。日没からペンギンをじっと待つことになりますので、冬場はもちろん、夏場でも暖かい服装を。特に冬はマフラーや手袋を持参することをおすすめします。
日没になって巣に戻るのは、ペンギンたちが超怖がりだからで、実は海辺まで戻ってきていても水の中で周りが暗くなるまでじっと待機しているのです。だから、ヨチヨチペンギンたちを見ても大声で騒いだりすると、ビビリーのペンギンたちがびっくりしてしまうので、静かに見守ってあげてくださいね。
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■The Penguin Parade Visitor Centre
住所:1013, Ventnor Rd, Phillip Island VIC 3922
TEL:+ 61-3-5951-2800
ビジターセンター営業時間:10:00~12:00
ペンギンパレード料金:一般鑑賞席:大人22.10オーストラリアドル、ペンギンプラス:大人44オーストラリアドル(要予約)、その他:3 Parks Pass:大人37.50オーストラリアドル(ペンギンパレード一般鑑賞とコアラ保護センター、チャーチル島ヘリテッジファームとがセットになったもの)
※データは2012年11月現在
【取材協力】
ビクトリア州政府観光局