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番外編~ビジネスで成功している日本人女性 ジャマイカで唯一枚のレコードを(2ページ目)

今やレゲエは日本でも大ブーム。まだまだブームじゃなかったころから、レゲエ好きでジャマイカに移り住み、在住11年になる日本女性ユミさんにインタビュー。

執筆者:溝口 弘恵

「レンタカー、服屋、人を雇ってタクシー、海外から物を買ってきて売ったり、とにかく何でもいろいろやってみました。失敗も多かったんですけどね。その中でダブ・プレートの作成というのもやってて。これは日本から依頼されたり、現地に来てる日本人に依頼されたりするんですが、『世界で1枚だけのレコード』作成の仕事です。具体的にいうと有名なレゲエ・シンガーやDJに自分の名前を入れて歌詞を変えてもらったりするんです。

私はそのレゲエシンガーや録音スタジオの手配をします。依頼するのはDJをやってる人などが多いですね。NYでDJをやってる日本人も数人のお手伝いをしましたし。もちろん一般の方も、結婚の記念や、彼氏や彼女の誕生日プレゼントで作ったりしてます」

ユミさんとレストランに行ってると、大物レゲエ・シンガー、シズラの前座などをやってるタービュランスに遭遇。さすが顔の広いユミさん、彼に紹介いただき、撮影を許可してもらった。なんだかミーハーな私ですが・・・。
私も次に行った時にはユミさんにお願いして、大好きなレゲエ・シンガーに「ラブリーヒロエ!ヒロエ命!」とかクサイ歌詞のレゲエを歌ってもらって作ってもらいたい。ジュニア・リードとかにジンワリ歌ってほしいなぁ~。

さておき、ユミさんは一児の母でもある。私がユミさんを知ったのは彼女とメールを交わす以前に、夫が数年前に持ってきたジャマイカの新聞だった。日本人が出ていると、たいてい夫が見せてくれるNYのジャマイカンレストランなどに置いてあるフリーペーパーなのだが。不幸なことに彼女のジャマイカンのご主人は、人違いでポリスに撃たれて亡くなったのだった。その記事に日本人妻であるユミさんが出ていた。

NYでもアフリカ系移民が人違いで白人のポリスに撃たれて亡くなったアマドゥ・ディアロ事件がある。人種問題もからんで、今なお話題とされる事件である。しかしジャマイカではポリスもジャマイカンな上、かなり頻繁に間違って撃たれたりするという。人種問題が絡んでないせいか、犯罪が多いせいか、すぐにそうした事件は風化してしまうのだとか。

ご主人を亡くしてからもユミさんが、日本に帰らずジャマイカに居残ってるのはきっと、ジャマイカが魅力ある土地だからこそ。では、ユミさんの思うジャマイカの魅力とは?
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