わざわざ母が日本から贈ってくれた「こいのぼり」さすがに外には出せなかった
●出生届より先に必要な婚姻届
婚姻届も、在ニューヨーク総領事館にて行うことができる。結婚については、前に記事にしたことがあるが、ジャマイカで結婚したので、マリッジライセンスなる結婚証明書はジャマイカのもの。
申請は困難か?と思っていたら、手続きしてくれる人が知識豊富な方だったし、親切だったのでとりあえず提出できた。ジャマイカのお国柄か大胆!結婚証明書っていっても、なんだかハサミで切り取った後がななめにカーブしてて・・・。
「デニスさえ、国籍がとれればよいのだから、夫は戸籍に入れなくてもいいわ。」とのん気なことを母に告げると、「デニスが私生児になるじゃない!ぜったいにダメ。」「えぇ~?シングルマザーなんてアメリカには、いっぱいいるし、母だけの戸籍がなぜダメなの?」と疑問。
そういえば日本のドラマでは、子供が自分の戸籍を初めて目にして、自分と血のつながりがない両親だった。なんていう話がよくある。アメリカだと、血のつながりのないゲイのカップルに育てられてる子供もいるし、親は親なんだけどなぁ~。戸籍を重視する国って今になってみると謎だ。
書類を書き込んでから送付すれば在ニューヨーク総領事館で手続きをしてくれるが、パスポートや出生証明書の原本を郵送するのは不安なので、窓口まで持っていった。
夫の名前はミドルネームが二つもあるせいか、結婚証明書のものにはミドルネームが書き込んでなかったりすると、アメリカの国籍を証明するパスポートを提出したら、書類同士が同一人物なのかを書き込まなくてはならなかった。
『パスポートとに書かれてある者と同一人物です。』ややこしい!間違えがたくさんあったので、窓口まで持っていってよかった。と思いきや、数週間後には在ニューヨーク総領事館から電話がかかってきて、「提出した婚姻届とパスポートに書かれてるご主人のミドルネームが違ってるので、同一人物であることを申述書として提出してください。」という。
再び、在ニューヨーク総領事館へ行くはめになった。それでも、息子が国籍を選べるようにとがんばった。どちらにしても、息子が22歳になるまでに日本の国籍を選択しなければ、日本では二重国籍を認めていないので、自動的に日本国籍を喪失するらしい。外務省のサイトへ
ジャマイカン・アメリカンの夫は、ジャマイカもアメリカも二重国籍でOKらしく、未だにアメリカのパスポートとジャマイカのパスポートを持っている。そう考えると日本って国籍に厳しい国。
今回は前・中・後編に渡ってニューヨークでの出産の模様を実体験をもとにレポートしたが、そのうち育児編も実体験をもとにレポートする予定。