まず最初には、19世紀ごろのセックスパーラー(売春宿)の歴史が展示してある。とはいえピンクピンクしてるわけでなく、昔風のドレスを着た女性の絵。なんだかダニエル・グルック館長が性のカルチャーに対して真面目に取り組んでいるんだな~という姿勢がうかがえる。
レズビアンにゲイカルチャーなどの展示。もちろん筋肉モリモリの男前同士がからみあう写真もあれば、レズビアンの女流作家が大ヒットを飛ばしたレズビアン小説もある。ワンダーウーマンはちょっとSMっぽいセクシーシンボルだとコミック誌もガラスケースに入っている。
コンドームは昔、ソーセージの皮を使っていたとか・・・。豚の腸でできたコンドームに自分の”ソレ”を入れる男性って、ソーセージ気分なのか?
性病では、末期患者になると鼻がもげてしまっていて痛々しい。その顔の内部の構造を模ったプラスティックの模型や詳細図。SMコーナーもあって、レザーのマスクや鞭が壁にかけてあった。ナイス・ボディーなモデルが着てるわけじゃないのが残念。どれもこれも歴史資料館の展示物みたいに展示されてるから、興奮させられることは、まずない。
それでもビデオは一つだけ凄いのがあった。ブラックとラテン系のハーフのポルノ女優。乳首に重そうな鉄でできた乳首鋏をつけてセックス中のビデオや、8人の男を相手にセックス中のビデオが4画面も映し出されている。彼女の性欲はハンパじゃなく、その辺で入手できるビデオより迫力あり。
その女優さん最後のビデオとして撮影されたのが8人の男とのビデオ。「『8人も相手にするなんてどうして?』って聞かれるけど、ポルノビデオ作ってんだもん、当然のことよ。8人の男を相手にするっていっても、正味7人かな。お尻の穴も使って・・・」などと彼女自身の解説が入る。
ここでは、あまり食い入るように見つめていると恥ずかしいので、チラチラと見ていたつもりがやっぱりカブリツキ状態になってしまった。