SMをファッションとして取り入れるニューヨークの若者の、密かなブームは衰えることを知らない。ちょっと怖いくらいにピアスの穴だらけの顔をしてる男の子や女の子。パンクとは一味ちがったフェティッシュたちが集まるパーティーに潜入した。
ニューヨークでも有名なクラブ、ライムライト <47 W 20th St>が会場だったりと、チラシ広告やメールでパーティー開催日を知らされる。常連の客は馴染みで挨拶を交わす。もちろんここへ行くには黒い服着用というドレスコードまである。ゲストリストに名前が無ければ入ることができない場合もあるので、マニアの友人を持つと入りやすい。
レザーの首輪やレザーのコスチュームを身につけて、SMなのかゲイなのかレズなのか、もう人種はバラバラな上に、男も女もわからないほどに派手なメークの人ばかり。ちょっと、最初は躊躇して酒を飲むのもためらった私。だが、撮影のため彼等に話しかけてみると以外にもフレンドリーな若者ばかり。ニッコリ微笑んで「撮影OKよ!」とポーズまでとってくれる。
男に手錠をかけられて歩いている女性や、首に犬のように首輪をされて、紐で引っ張られてる人までいる。しかし、既にそれらはファッションの一部であって、SMの泥臭いハードなイメージからは、かけ離れている。
ピアスにタトゥーとニューヨークの若者は、自分の身体にデザインしていくというのも相変わらずの流行である。漢字を意味も知らずに彫ってる黒人の兄ちゃんに、「この意味教えてあげようか?」と漢字の意味を説明してあげると喜ばれること、この上ない。
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