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開国博Y150ヒルサイドエリア 竹の海原公開(2ページ目)

開国博Y150「ヒルサイドエリア Y150つながりの森」のシンボルとなる「竹の海原」の竹の取り付け現場が報道陣に公開されました。そのようすを紹介しながら、「ヒルサイドエリア」についての疑問にお答えします。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

■どうして竹なの?
ヒルサイドエリアで使われる竹
ヒルサイドエリア会場で使用される竹は約2万本
近年、横浜だけでなく、日本中で放置竹林が増えています。竹林が増えすぎると生態系が崩れ、里山の荒廃につながります。横浜市内には、モウソウチク(孟宗竹)が多いため、この竹を使うことで、里山の保全だけでなく、地産地消にもつながり、環境にやさしい施設ができるのではと考えられたそうです。

また、竹林管理を通じて、里山を守る意義を体験してもらうことを目的とし、使われる竹の一部を市民ボランティアが切り出しました。竹の切り出しは、昨年10月~12月にかけて行われ、約700名の方が参加しました。

■開国博Y150の終了後、竹はどうなるの?
竹の海原の屋根
竹の海原の屋根は、竹ピンをつかって接合されています
竹の海原はイベント会場としてだけでなく、竹関連技術(モウソウチクによる構造物や、竹と竹をつなぐ竹ピン接合などの実証実験)のためにも役立てられます。イベント会期中は、伐採して使わなかった竹は竹入りの紙としてパンフレットなどに活用されます。イベント終了後は、使用後の竹を「竹入りの紙」としてリサイクルされます。

竹の海原 間伐材を使った床
床にはスギの間伐材が使われます
竹のほか、床材に使用したスギの間伐材は、プランターボックスなどにリサイクルして、ドングリの苗床などに利用される予定です。

■竹の海原ではどんなイベントが行われるの?
竹の海原では、ヒルサイドエリア期間中(2009年7月4日~9月27日)、市民創発プロジェクトの発表やパネル展示、パフォーマンスや音楽、トークショーなどが開催予定です。

「市民創発プロジェクト」では、公募で集まった市民が議論を重ね、自然・環境、共生などの様々な150を超えるプロジェクトが誕生し、実現に向けて着々と準備が進んでいるとのこと。まるで「文化祭」のようなイベントになるのではないかな、と思います。
ヒルサイド公式サイト「ヒルサイドエリアY150つながりの森

竹の海原について解説する柗井ディレクター
「このみはらし広場からは、竹の海原が最も美しく見えます」と語る、柗井ディレクター
つながりの森は、「竹の海原」のほか、エリアの高低差を利用した「風の広場」「丘の広場」「木立の広場」「みはらし広場」「いこい広場」「棚田・段々畑」など、のどかな田園のような風景が登場する予定です。

みはらし広場から見た、竹の海原
みはらし広場から見た「竹の海原」。屋根のみが見えるため、まるで輝く波のよう

2009年3月現在、レストランなどの大きな施設は予定していないとのことなので、お弁当を持参して広場で食べる、という感じがよいと思います。おみやげショップとコンビニは出店予定。屋台スタイルでの飲食提供も検討中だそうです。

■入場料はいくら?
開国博Y150ベイサイドエリアは4月28日から開幕しますが、ヒルサイドエリアは7月4日から始まります。※現在発売中の前売りチケットは、ベイサイドのみとなります。

ヒルサイドエリアの普通入場券は、大人600円、高校生300円、小・中学生200円、65歳以上500円となります。各種割引チケットもありますので、下記サイトをご確認ください。
開国博Y150「チケットの買い方」



開国博Y150の開幕に向けて、着々と形になっているようです。「横浜、150年目の大博覧会」ということで、どんなイベントになるのか、楽しみですね。

さて、ベイサイドエリアの開幕は2009年4月28日からですが、それに先駆けて、内覧会の横浜市民(在住者)の公募が行われています。内覧会の日時は4月23日(木)12:00~20:00で、往復はがきでご応募ください。応募締め切りは3月31日(火)必着となっています。くわしくは下記ページをご覧ください。
「開国博Y150」ベイサイドエリア内覧会 市民公募のお知らせ

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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