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ライトアップはある? 横浜の紅葉スポット「三溪園」の見頃、楽しみ方、混雑回避術【2022年】

横浜駅東口からバスに揺られて35分、日本庭園「三溪園」の紅葉シーズンはひときわ色鮮やか。赤に黄色に緑……絵画のような美しさが広がっています。見ごろや楽しみ方、混雑を避けるコツなど2022年の情報をお届けします。今年も紅葉ライトアップが行われます。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

横浜の三溪園は紅葉づくし! 11月下旬から色づき12月初旬がピーク

期間限定公開される「紅葉の遊歩道」からの眺め(2016年12月8日撮影)

期間限定公開される「紅葉の遊歩道」からの眺め(2016年12月8日撮影)

三溪園(さんけいえん)は、実業家で美術愛好家の原三溪(はら さんけい)によって作られた、17.5万平方メートルの日本庭園です。東京ドーム4個分もの広さで、1906(明治39)年に公開となりました。

園内には、京都や鎌倉から移築されてきた歴史的建造物17棟が点在しています。そのうち、国指定の重要文化財は10棟、横浜市指定有形文化財は3棟も。貴重な建造物が一度に見られるのは、「三溪園ならでは」と言えるでしょう。

例年、三溪園の紅葉の見ごろは、その年の気温などに左右されますが11月下旬から12月初旬にピークを迎え、12月上旬くらいまで。よりよい時期を知りたい方は、電話で問い合わせてみるとよいでしょう(三溪園 TEL:045-621-0634)。
   

三溪園の内苑「聴秋閣」裏にある期間限定の遊歩道は必見

何といっても見逃せないのは、期間限定公開される紅葉の遊歩道。内苑の「聴秋閣(ちょうしゅうかく)」の裏側にあります。2022年は11月23~12月11日(追記:12月18日まで延長となりました)まで遊歩道が開放される予定です。
紅葉の遊歩道は道幅が狭いので譲り合って散策をお楽しみください(2016年12月8日撮影)

紅葉の遊歩道は道幅が狭いので譲り合って散策をお楽しみください(2016年12月8日撮影)

小径をのぼっていくと絵画のような紅葉の景色が広がります。段差があり、落ち葉やコケですべりやすいのでご注意ください。内苑では三脚等の使用は不可、長時間立ち止まっての撮影もご遠慮ください。
聴秋閣の内部も外から見ることができます(2016年12月8日撮影)

聴秋閣の内部も外から見ることができます(2016年12月8日撮影)

聴秋閣(ちょうしゅうかく)は、1623(元和9)年、徳川家光が京都二条城内に建て、その後、春日局に賜ったとされる建物。2階建てになっており、茶室が設けられています。建物の近くまで寄ることができ、外から見学できます。じっくり見ると、ふすまの絵と引手が同じ柄になっているなど、遊び心ある内装に気づくことでしょう。
 

イチョウにおおわれる「春草廬」

春草蘆では黄色いイチョウに囲まれた風景が楽しめます(2016年12月8日撮影)

春草蘆では黄色いイチョウに囲まれた風景が楽しめます(2016年12月8日撮影)

聴秋閣の隣りにある「春草廬(しゅんそうろ)」は織田信長の弟・織田 有楽斎(おだ うらくさい)の作と伝えられている茶室で、九窓亭(きゅうそうてい)の名で知られています。幹が3mほどもありそうな大イチョウがあり、落葉するとイチョウの絨毯のような景色が広がります。イチョウが地面を覆い尽くすようすは、ため息が出るほどの美しさ!

この春草廬は、茶会や句会などの文化的催事に貸し出し可能(有料)とのこと。このような趣あるところで、お茶をいただいてみたいものです。
イチョウに覆われる旧天瑞寺寿塔覆堂(内苑)(2016年12月8日撮影)

イチョウに覆われる旧天瑞寺寿塔覆堂(内苑)(2016年12月8日撮影)

 

三溪園の外苑にも紅葉スポットがたくさん

三溪園ではたくさんの紅葉の風景に出会えます。外苑のようす(2016年12月8日撮影)

三溪園ではたくさんの紅葉の風景に出会えます。外苑の様子(2016年12月8日撮影)

秋の三溪園は上記の内苑だけでなく、外苑にも紅葉スポットがたくさん。とにかく広いので、のんびりと散策を楽しんでください。 
 

2022年も紅葉ライトアップ開催

シャンパンゴールドを基調とした色味で紅葉や歴史的建造物がライトアップされます(画像提供:三溪園)

シャンパンゴールドを基調とした色味で紅葉や歴史的建造物がライトアップされます(画像提供:三溪園)

12年ぶりに紅葉ライトアップが行われた2021年に引き続き、2022年も行われる予定です。シャンパンゴールドを基調とした色味で紅葉や歴史的建造物をライトアップします。
「旧燈明寺三重塔」まで散策できるコースが用意される予定(画像提供:三溪園)

「旧燈明寺三重塔」まで散策できるコースが用意される予定(画像提供:三溪園)

2022年は三溪園のシンボルである「旧燈明寺三重塔」まで散策できるコースが用意されるとのこと。室町時代の1457年に建てられた重要文化財の三重塔が輝く姿を、間近で見ることができるのは初めての機会となります。昼の紅葉とはまた違う、幻想的に浮かび上がる紅葉の景色をお楽しみあれ。

ライトアップ日程:2022年11月23~12月11日の金、土、日、祝日限定
時間:16:30~19:30(最終入園19:00)
料金:入園料のみ
※17:00からは観覧範囲を一部制限
※ライトアップは日没30分前(16:30ごろ)から開始
 

紅葉を楽しんだ後は茶屋でひと休み

三溪園茶寮「秋のいろどり団子」(画像提供:三溪園)

三溪園茶寮「秋のいろどり団子」(画像提供:三溪園)

散策に疲れたら、茶屋でひと休みしましょう。園内には、三溪記念館内ロビー「抹茶処 望塔亭」(2022年11月現在は休業中)と外苑に3カ所の食事処(待春軒、三溪園茶寮、雁ヶ音茶屋)があります。場所などは三溪園公式サイトにて。
 

混雑を避けるには?特別チケットも販売

紅葉のピークの時期は、平日でも多くの方が来園します。近年は外国の方も多い印象。混雑を避けるには、午前中、できれば開園時間(9:00)に合わせて訪れることをおすすめします。

混雑を避けるために開園より1時間早い8:00から入園できる特別チケットも販売。1日限定50名なので、混雑を避けて鑑賞、撮影を楽しめます。

期間:11月26、27、12月2~4、9~11日
時間:8:00から入園可能(そのまま滞在可)
料金:3000円(各日50名限定)
事前予約制:https://sankeien-kouyou22.peatix.com/

横浜でおすすめの紅葉スポット「三溪園」。ぜひ一度、晩秋に訪れてみてください。

【DATA】
場所:横浜市中区本牧三之谷58-1
開園時間:9:00~17:00(最終入園は16:30)
※11月23~12月11日の金・土・日・祝日は紅葉ライトアップ19:30まで(最終入園19:00)
入園料:大人700円 小人200円
※この他、割引や回数券、パスポートなどがあり⇒三溪園公式サイト
休園日:12月26~31日 ※このほか不測の事態による臨時休園あり

交通・アクセス:根岸駅1番乗り場より《市バス58・101系統》約10分 本牧下車 徒歩10分、横浜駅東口2番乗り場より《市バス8・168系統》約40分 三溪園入口下車 徒歩5分、《ぶらり三溪園BUS》(土・日曜日・祝日限定運行)約36分 三溪園下車すぐ
TEL:045-621-0634
地図:Googleマップ
URL:三溪園

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