オトナはしない、料亭でのそのマナー
京都の花街は、もっともマナーに厳しい街です。
京都の料亭と聞くと、何となく行きづらくて、一見さんお断りというイメージを持っている方は多いはず……。最近では新しいお店も多く、そういったイメージも無くなってきていますが、まだまだイケズ(意地悪)な街のイメージは抜けきれないようです。

しかし、実は昔から京都の料亭は、大人の作法・マナーを大切にする社交場と言われています。京都で有名な某料亭の店主が「互いに相手をいたわろうとする気持ちが茶道の核心であり、それは、作法とかマナーの本質だと思います。お互い思いやる事が、大切」とおしゃっていました。まさしくその通り!

今回は、京都の料亭でも怖じ気づく事なく、基本的な大人のマナーをご紹介します。京都の料亭だからと言うよりは、日常の人間関係にも置き換えられることばかりですよ。

ようこそ、おこしやす!と言わせよう。

オトナはしない、料亭でのそのマナー
時間のマナーは、大切な人と人と繋がりの第一歩
京言葉で、「おこしやす」と「おいでやす」という言葉があります。今は使い分けをさほど気にせず使っていますが、昔はこの言葉の違いで、お客はドキドキしたそうです。「おこしやす」は約束や心待ちにしているお客に言い、「おいでやす」は一見や不意の客に言うそうです。「おいでやす」と言われると、あまり長居ができないと悟るそうです。

さて、行きたいお店には事前に予約をいれる事は基本中の基本。友達と会うとき、約束をするように、必ずお店にはできれば前日までに予約を入れてください。それはどんな料理屋でも言えることだと思います。事前に予約を入れることで、お店の方々にも名前を覚えて貰えます。そして次回訪れる際には、名前で呼んでいただけます。これは早くご贔屓客になる道でもあります。

そして、どうしても予約の時間に遅れそうな場合は、必ず1本電話を入れてください。それは、5分程でも同じです。お店の方々は来られる時間に合わせて、万全の体勢で、お客様が来られるのを待っています。1つの歯車が狂うと全てに支障を来す事もあります。待たせる相手への思いやりの気持ちとし、電話を入れて下さい。一本の電話だけで、あなたの印象が全く変わるのです。

綺麗にしつらえられた玄関先で、「おこしやす」と言われてみたいですね。

次は、実際の料亭でのマナーについてです。