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京都の風情と、静かで落ち着いたアート散策(3ページ目)

京都には、沢山のアートを楽しむ場所が、あります。静かにアートを感じながら、京都を楽しむ、そんな旅も良いものです。

執筆者:岡本 美科

落ち着きのある不思議な庭園と邸宅、そのままが作品として楽しめる場所・白沙村荘 (橋本関雪記念館)

京都のアートな旅
民家の入り口を入ると、見事な庭が広がります。石像などが無造作に、木々の間に置かれるなど、何とも神秘的な雰囲気をかもしだしています。
哲学の道・銀閣寺側に位置する、白沙村荘 (橋本関雪記念館) は、大正、昭和にかけて活躍した日本画家、橋本関雪が、30年の歳月をかけて造り上げた山荘です。昭和58年に記念館となり、東山を借景として望む庭園は、四季折々の自然にあふれた顔を見せ、人々を和ませます。そして、ギャラリーでは、年間2回の特別展、企画展示にて所蔵作品やコレクション等を随時公開しています。

京都のアートな旅
母屋から眺める池などは、圧巻です。是非、お茶もしくは、料理をいただきながら、ゆっくりと眺める事をお奨めします。


京都のアートな旅
待合いから、石造を視野に入れながら、茶室を望むという構成などは、素晴らしいものです。
ここ3500坪の白沙村庭園には、東山を借景としてた池泉回遊式庭園で、庭には、沢山の石造物が、置かれています。また、敷地内には、奥様のために設計した茶室などもあり、見応えある庭です。そして、楓や桜に囲まれた静かな庭は、四季折々の表情を出し、作品を生む環境にぴったりなんだと感じます。

京都のアートな旅
ギャラリーに程近い、一角に沢山の石仏が置かれている場所がありました。シャガの花と石仏とが、不思議な雰囲気を出しています。


ギャラリーには、彼の作品が展示されており、特に「猟図(大正4年)」という作品など、橋本氏が得意とする動物画が描かれています。馬の毛が風になびき、立体的に感じたり、馬に乗っている人の鋭いまなざしなど、躍動感と勢いのある作風です。今にも屏風から飛びでてきそうな勢いでした。

京都のアートな旅
ツタの巻いた建物とその前にある石仏など、橋本関雪氏の雰囲気を感じとれます。
記念館横に、橋本関雪氏が、貯蔵庫として建てた洋館があります。現在、イタリアンのお店として使用されており、白沙村荘を見学した後は、お天気の良い日などオープンテラスで、ゆっくりと季節のパスタなどいただきたいです。

 ■白沙村荘 (橋本関雪記念館)
 所在地:京都市左京区浄土寺石橋町37
 TEL:075-751-0~17:00
 定休日:無休

 ■NOANOA
 TEL:075-771-4010
 定休日:無休
 営業時間:11:00~21:00(L.O)

 交通・アクセス:京都市バス「銀閣地道停」下車
 地図:地図情報

次は、「若手芸術家・アートの溜まり場・京都芸術センター」です。
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