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京都の風情と、静かで落ち着いたアート散策(2ページ目)

京都には、沢山のアートを楽しむ場所が、あります。静かにアートを感じながら、京都を楽しむ、そんな旅も良いものです。

執筆者:岡本 美科


作品を身近に感じられ、体で感じるアート・河井寛次郎記念館

京都アートな旅
一歩、大通りより入ると、周りの街並みとぴったり合う昔ながらの記念館です。棟方志功の看板文字も、より一層記念館の雰囲気をかもし出しています。
五条坂・東大路にほど近い場所に、河井寛次郎記念館があります。心が落ち着き、穏やかになれ、芸術を身近に楽しめる場所として、私が、最も大好きな処です。そして、京都を訪れた方で、芸術に興味のある方には、こちらを必ずご紹介しています。
京都アートな旅
吹き抜けの1階受付には、囲炉裏があり、その前に彼のデザインした椅子が、並べられています。また、お部屋の所々に、お花を花瓶に入れたりなども、ほっとする理由かもしれません。

京都のアートな旅
彼がデザインした椅子の座面は、お尻の形をしているものが、多く座り心地がとても良いです。
この記念館は、大正、昭和と京都を拠点に、活動した河井寛次郎が、実際に暮らしていた家を、記念館とし、作品等も合わせて展示しています。彼は、陶器だけでなく、木の彫刻などの作品も多く手がけており、彼がデザインした椅子や彫刻などが、無造作に置かれ、自由に座れ、見る事ができます。

京都アートな旅
畳には、ブロンズと木の彫刻が置かれています。しかし何の違和感も無く、それでいて新しい感覚の作品だという印象を受けます。

この記念館自体は、昭和12年に自らが、設計した自宅です。家具、調度品の多くが、河井寛次郎自身、デザイン・制作したものです。その他には、交流のあった柳宗悦氏が、新築時にプレゼントした柱時計や親しかった版画家・棟方志功の筆になる看板などが、玄関に掛けられており、そういった処も見所かもしれません。

京都のアートな旅
この登り窯は、昔使用していたものを譲り受け、鐘渓釜と名付けたそうです。
この記念館の雰囲気や作品が一体となり、楽しめる空間は、まるで時が止まったいるように感じます。河井寛次郎氏の邸宅にお邪魔しているという不思議な感覚に陥いります。


京都のアートな旅
建物自体も素晴らしいものですが、この庭も河井寛次郎らしい、雰囲気のある庭です。お天気の良い日などただ眺めているだけでも気持ちよさそう・・・。
ここの記念館の特徴として、リピーター、が非常に多いという事。そして、何時間も掛けて、じっくり居られる事です。たまに、本を持って訪れる方が、いるくらい、静かで落ち着いた、居心地の良い場所です。

※写真撮影される場合は、受付にてお申し出てください。

 所在地:京都市東山区五条坂鐘鋳町569
 TEL:075-561-3585
 拝観時間:10:00~17:00(入館受付16:30まで)
 休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)
 交通・アクセス:京阪本線「五条駅」下車10分
 HP:http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/
 地図:地図情報

次は、「落ち着きのある不思議な庭園と邸宅、そのままが作品として楽しめる場所・白沙村荘 (橋本関雪記念館)」の紹介です。
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