安い! あれ? もしかして高い?

モノ、サービスにはすべて値段がつけられています。最近は定価というものが消え去り、高額品を驚くほど格安で手に入れるなど、ラッキーな経験をした人も多いはず。そのせいか、「安いにはワケがある」ことを忘れてしまっている人が多くなっているようです。だから安易に「安い」を受け入れてしまう。

それ、ほんとに安いのかな? 
ちょっと考えてみませんか?

後払いに魂胆ありかも

恩納村の青の洞窟にて
恩納村の青の洞窟にて
事の発端は「青の洞窟」体験シュノーケルでした。「青の洞窟」とは恩納村のダイビングスポットです。

沖縄のクーポンブックに掲載されていたのが、クーポンブック特典サービスと称した「青の洞窟」の格安シュノーケルツアーです。沖縄の平均的なツアー料金は4000円前後だと思われますが、そのなかで目を引いたのが2500円!とか2980円!の太字。ついつい「安い! ここにしよう!」と単純に考えてしまう人も多いですよね。

「わーい、ラッキ~。ホームページも楽しそうな雰囲気だし~」

北海道からやってきた海山花子さん(35歳・仮称)とその友達は、クーポンブックで見つけた格安のツアーに早速申し込みました。まずは更衣室で着替えて準備OK!

「貴重品などはロッカーでお預かりします。あ、車の鍵もお忘れなく。料金は後払いで大丈夫ですよ~

「へぇ~、ふつうは先払いなのに、良心的ねぇ」

荷物などを全部預けていざ出発となったとき、「ところで……、お申し込みのプランはAコースです。陸を歩いていくんですよ。30分ほど歩くのでとっても大変です。直接海から行くBコースが絶対オススメです! そちらにしませんか?」と合意を取り付けて+1000円アップ

「確かに「A」とあったけど、内容の説明はなかったわよねぇ」

予約した時に説明してくれればよいのにと、ちょっと不快感を覚えた2人。しかも追い討ちをかけるように「せっかくですから記念に水中写真を撮られたらいかが? なかなか出来ない体験ですよ」と薦められて「あ、そうか。気付かなかったわ」で水中カメラ代が+2000円

恩納村の青の洞窟にて
この世のものとも思えない美しさに感動です
それでも、「青の洞窟」は美しさ満点です。ただシーズンオンのため、シュノーケルをする人たちで大混雑しまくりだったそうですが、人気の場所だから仕方ないですよね。題して「青の洞窟渋滞」と申します。

ともあれ海山花子さんたちは沖縄の海の美しさを思い切り楽しんで、シュノーケルは無事に終了しました。シャワーを浴びてお着替えです。すると(またかい!)「シャワー代はお1人200円です。あ、ロッカー代は100円ね」……。

しかも料金の精算は、別の観光施設の中でした。推測ですが、他社の経営する観光施設に誘客することで、その施設から紹介料を得ているのかもしれません。そして「料金後払い」は、より多くのお金を引き出すための方法であるというのが花子さんの分析でした。最終的には他店の料金とほぼ一緒、あるいはそれ以上となりました。

私が沖縄観光のマイナス部分を指摘するのはまことに不本意であり、良心的な業者さんが多いなかでの問題提議はよくないかなぁ~とは思いましたが、たとえ一部の出来事にしろ、こういったやり方に遭遇したお客様は、心の中に不快感を抱えて本土に戻られます。

1人が2人、2人が3人と、口コミなどで広がってゆきますから、それは、沖縄にとってマイナスとなってしまいます。

沖縄でスノーケル
自然の感動に、素直にひたりたいもの…
同業者との厳しい競争の中で、より多くのお客様をゲットしたいという気持ちはわかりますが、金額が不透明となってしまうやり方は、決して褒められたものではないと思うのです。ちなみに、今回利用したマリンサービス業者のホームページには「各メニューに書かれている料金以外の費用はかからない」と明記されていました。

また、青の洞窟のポイントまで「歩くAコース」などといった、ややこしい提示などはありません。もちろん、シャワー代やロッカー代なども同様です。これは、独禁法による不当表示の可能性があります。

安いにはワケがある。この、当たり前のことを肝に銘じてサービスを選ぶことをオススメします。

別のケースですが、若い人たちがよく利用する安宿系でも錯覚商法をたまに見受けます。例えば片や1泊3000円、別の宿は1泊1500円。ついつい「安い!」と選んだら、クーラー代、シャワー代、洗剤、タオルあれこれと小銭がかかり、はっと気づいたら、すべて無料完備の3000円の宿より高くついた、というケースもありました。

だから、値段だけで選ぶのは危険!
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