国際通りの筋道で発見した１COLOR

筋道に残る昔沖縄の風情を活かしたアーティストバー

観光客でにぎわう那覇の国際通り。綺麗なビルにオシャレなお店、お土産やさんがずらーっと並び、観光立県沖縄の表玄関としての役割を果たしています。喧騒と活気に彩られた近代的な大都会といってよいでしょう。

全く普通の家にしか見えない入り口です

ところが、そんな国際通りから一歩筋道に入ってみると思わぬ発見に驚くことがあります。私が出くわしたのは、ビルの谷間に漂う不思議な空間でした。

国際通りは、平和通りや市場本通り、浮島通り、パラダイス通りなどと繋がっており、このパラダイス通りから緑ヶ丘公園（那覇市牧志）に至る路地で発見したもの。それは、築60年の古民家を改造したギャラリーカフェバー「１ＣＯＬＯＲ」（イチカラー）でした。

落ち着いた雰囲気なので女性１人でも安心して飲めます♪

「１ＣＯＬＯＲ」は、那覇のど真ん中に居るとは思えない落ち着いた雰囲気を持つお店です。店長の赤塚さんによると、イチカラーのテーマは60年代～70年代の音楽とカスタムアート。アーティストの仲西さんとのコラボレーション・ショップです。

店内の至るところに遊び心がちりばめられており、例えば、トイレの便器は「鉄？」と見間違うばかりのトリックアートに仕立てられています。

アーティストの仲西さんが描いた店内のイラストです。

沖縄の古民家の味わいを活かしつつも、白とブルーを基調にしたシンプルな店内はすべて手作り。カウンターの前に座ってしまうと、立つのがイヤになるくらい落ち着いてしまいます。のんびり、まったり、静かに飲みたい夜に相応しいお店です。

最近沖縄では、「１ＣＯＬＯＲ」のように本土から移住した人がお店をオープンするケースが増えています。その多くが、安くてボロい（失礼）物件をアレンジした個性豊かなアーティスト・ショップとかバーです。

本土から来た人は、そういう建物に沖縄的な味わいを感じるのでしょう。沖縄の人が気付かない発想で、斬新なお店を作り上げています。

表玄関の国際通りを歩くだけでなく、一歩脇に入って筋道を探索してみると、思いがけない発見をするのは間違いありません。

店長の赤塚さんです。

ちなみに「１ＣＯＬＯＲ」とは、大家さんが「商売は無理をせず、イチから積み重ねるのが大事」と教えてくれたことから、店名にしたとのこと。

那覇においでの節は、「１ＣＯＬＯＲ」を探してみませんか？

【「１ＣＯＬＯＲ」のデータ】
・住所　沖縄県那覇市牧志1・4・7
・電話　098・861・7274
・営業　午後８時～／木曜定休
・地図　Yahoo!地図情報