今回は人気雑誌の編集長と食に詳しい美人アナウンサーが登場。さて、どんな話が聞けるでしょうか?!
この方にお話を聞きましたvol.1
北海道じゃらん編集長 ヒロ中田さん
------この夏の北海道、中田さんはどんな旅をおすすめしますか?
中田:「新・ご当地グルメ」を巡る旅を提案したいですね。これまでのご当地グルメは自然定着型で、定義が曖昧。しかも、地元の食材を使っていない場合が多い。新・ご当地グルメは企画開発型で、地元素材を多用するなど5つの定義があります。
1.地元の特産品を有効利用した料理。
2.コンセプトがはっきりし、守るべきルールが明文化されている。
3.通年食べられる。
4.複数店で提供。
5.普及するための組織がある。
この5つの定義を守り生まれた新・ご当地グルメは、現在8ヶ所あります。各地にあるので、ドライブを楽しみながら回ってほしいですね。
▼美瑛カレーうどん(美瑛町)
美瑛は知る人ぞ知る小麦の産地。美瑛産小麦「香麦麺」を楽しむつけ麺タイプのカレーうどん。具には地元の野菜、牛肉、豚肉を使うことが条件。
TEL0166・92・1175(美瑛町商工会内、美瑛カレーうどん研究会)
▲4月20日発売の北海道じゃらん5月号では、新・ご当地グルメを大特集! |
カレーとオムレツを組み合わせたのが、富良野オムカレー。お米、卵、野菜、肉など富良野産の素材にこだわり、また富良野自慢のチーズ、バター、ワインも使用。さらにふらの牛乳と富良野産素材の一品がつくボリューミーな内容。10軒が参加。
▼深川そばめし(深川市)
深川産そばの実と深川産米のおにぎり。深川そばめし定食にはそばめしのほか、深川産のハーフ蕎麦、深川産の食材を使用した小鉢が付く。
TEL0164・22・8134(深川市商工労働観光課)
道産小麦を主原料にした麺、オホーツクのホタテ、生産量日本一のタマネギを使った、塩味の焼きそば。各店、具材の内容で差別化し、塩ダレをベースに味や香りのアクセントにもひと工夫が。北見にこだわったスープ付き。27軒が参加。
▼日本海えびタコ餃子(苫前町・羽幌町・初山別村)
日本海産の甘エビ、ミズダコを具材にしたスープ餃子定食。餃子のあん、熱々のスープを各店で工夫。付け合わせる丼も、ホタテ丼やミニフグ天丼など個性的。
TEL0164・62・1211(羽幌町観光協会)
▼白老バーガー&ベーグル(白老町)
白老牛のハンバーグやメンチカツなど、白老産の食材をはさんだバーガー、またはベーグル。バンズやベーグルは道産小麦を使用。15軒が参加。
▼オホーツク紋別ホワイトカレー(紋別市)
紋別は流氷のまち。その白いイメージを生かした新・ご当地グルメのホワイトカレー。紋別産のホタテ、オホーツク産の牛乳を使い、旬の食材を組み合わせている。
▼ニセコ羊蹄コロッケ定食(倶知安町・ニセコ町・蘭越町・真狩村・留寿都村・喜茂別町・京極町)
長イモ、ユリ根、男爵イモなどニセコ羊蹄エリアの厳選された食材を主原料とした手づくりコロッケが主役の定食。
2007年に誕生した「オホーツク北見塩やきそば」「日本海えびタコ餃子」「白老バーガー&ベーグル」「オホーツク紋別ホワイトカレー」「ニセコ羊蹄コロッケ定食」は、トータルで13万食を販売。特にオホーツク北見塩やきそばは、ブルドックソースから塩ダレが道内限定発売されたり、家庭で本場の味を再現できるセットも発売。新・ご当地グルメは新たな動きを見せています。
今年は、5月に南富良野町「なんぷエゾカツカレー」(鹿肉使用)、6月には根室市「ねむろ昆布ロール寿司」(昆布の巻き寿司)など、天売・焼尻島、網走市、名寄市、芽室町で続々、新・ご当地グルメが生まれる予定です。
------そのほかに注目している旅先やスポットはありますか?
中田:今年6月下旬の完成予定の新施設「旭山動物園~オオカミの森」、世界で唯一、北海道にしかない競馬「ばんえい競馬」、そして「札幌ドームでの日ハム戦」のあの盛り上がり、それぞれ体感してほしいですね。
▲速さと力強さを競う競馬。馬の一発逆転ライブショー! |
------最後に、今後注目を集めそうな旅のカタチはなんでしょう?
▲こんな風景を歩くのは気持ちよさそう!写真協力/根室フットパス |
フットパス用のマップが用意されているおすすめコースは、自然豊かな田園的景観が続く「ウヨロ川フットパス」(白老町)、酪農郷を結ぶ「根室フットパス」(根室市)。特に根室フットパスは、開拓地と原生林、牧場を結び、貴重な野生生物にもふれられる3ルートを設定しています。
おまけ情報ですが、5月から新しいホワイトチョコレート「北海道ホワイトチョコレート」が、道内のさまざまなスイーツメーカーから発売されます。こちらも、北海道の新・土産として注目を集めそう。ぜひチェックしてみてください。
●プロフィール
ヒロ中田さん/広島県呉市生まれ。リクルート北海道じゃらんの執行役員、編集長。テレビ番組「旅コミ北海道じゃらんdeGO!」の企画プロデュースも担当。「観光」を「集客交流サービス事業」ととらえ、地域ブランド構築のためにいろんな企画・アイデアを提案中。特に「食」の地域ブランド化のため、地元食材を使った新・ご当地グルメ開発を手がけ、次々ヒット商品を生み出している。
続いては、食に詳しいアナウンサー・佐藤麻美さん編へ