いま一番注目を集める街【夕張】を旅する(2ページ目)

まずは基礎知識
夕張ってこんなところ

■ロケーション■
北海道のほぼ中央、空知地方の南部に位置。夕張山地の豊かな森林や清流に囲まれています。これからのシーズンは、緑深い山々の風景がとてもキレイです。『清栄町公園』の桜、『滝の上公園』や『シューパロ湖』の紅葉もおすすめ。


■見どころ■

▲お気に入りの映画の看板を見つけてみては？

長年続いた「夕張国際ファンタスティック映画祭」（現在休止）をはじめ、「幸せの黄色いハンカチ」「北の零年」等のロケ地になるなど、映画との縁が深いまち。洋画・邦画の看板が並ぶ『キネマ街道』、「北の零年」のロケセットが保存された『希望の杜』、有名なラストシーンがよみがえる『幸福の黄色いハンカチ広場』ははずせません。詳細は次ページのリポートをご覧ください

「Finish and Begin 夕張美術館の軌跡、明日へ」と名づけられた『夕張美術館』の展覧会も見てきましたが、とてもすばらしい収蔵品でした。夕張ならではの風土に育まれた炭鉱絵画が多く、石炭で賑わっていた往時の勢いや事故の悲しさ、のどかな町並み、暮らしなど、とても空気感や温度が伝わってくる内容でした。4月以降の美術館の存続は決まっていますが、どんな風に展示されるのかはまだ未定。また、じっくりと炭鉱絵画を眺める機会があることを祈っています。

※そのほかのオススメの観光施設は運営状況がわかり次第、情報をアップします。


■特産品■
全国的に有名なのが、珠玉の果実『夕張メロン』。正式名称は夕張キングメロン。改良を重ね、昭和36年につくり出した夕張独自の品種。種は今でも農協が管理・自家採取する”門外不出”の品種といえます。優秀な種を高い栽培技術が支え、香り高い美しいオレンジ色の果肉に育つのです。このほか、『長いも』の産地としても知られています。


■おすすめの食■

▲カレーがたっぷりで麺が見えない…。豚肉とタマネギの具が北海道っぽい

多くのファンを持つ『藤の家』のカレーそばは、ぜひ食べてほしい逸品。丼にあふれんばかりに盛られたカレーは、後からジワジワっと辛さがくる創業当初からの自慢の味。これはクセになるおいしさです。石炭をくべた釜でそばをゆでているのも、夕張らしいですよね。
【DATA】夕張市本町（石切神社下）｜TEL0123・52・2329｜11時～17時｜木曜定休＆臨時休業あり

▲手づくりのおばんざい料理が人気

夕食でおすすめしたいのが、居酒屋の『俺家』。焼き魚に焼き鳥のほか、上品な薄味に仕上げたおばんざい料理7～8種類が揃います。ガイドが行った日はフキの煮物、カスベ（エイのヒレ）に煮付け、タケの味噌煮、イカの煮物などおふくろの味がずらり。目移り必至、ビールもすすみます。
【DATA】夕張市本町｜TEL0123・52・2670｜17時～23時｜日曜定休

▲1個63円という手ごろさ！

素朴で懐かしい味で人気なのは、『うさぎ屋菓子舗』のシナモンドーナツ。シナモンをまぶした揚げドーナツの中に、さっぱり目のあんがたっぷり入っています。揚げたては生地がサクサクしておすすめですよ。
【DATA】夕張市鹿の谷｜TEL0123・52・4533｜9時～18時｜不定休

■アクセス■
夕張は新千歳空港から列車で約2時間。札幌から車で約1時間40分で、都市間バスも運行。
　・列車の時刻案内→→→ＪＲ北海道
　・道路の距離・時間検索→→→北の道ナビ
　・都市間バス→→→中央バス


■宿泊施設■
夕張の中心部にある『ホテルシューパロ』（4/1～営業）とＪＲ夕張駅の隣にある『ホテルマウントレースイ』（4/25～営業）がおすすめです。
　・宿泊施設の詳細はこちらへ→→→ワンダーバレーゆうばり