※読み進むほど、日付は古くなります。
北海道の5月といえば桜の季節。道南の松前町、函館市から咲き始め、広い北海道をゆっくり北へ東へ進み、もっとも遅い根室市で5月下旬か6月初旬に見ごろを迎えます。冬が長い北海道にとって、桜は春の訪れを実感させてくれる思い入れの深い花。桜が咲けば、梅も咲き、ほかの花々も開花の準備を始めます。だからこそ、まだまだ肌寒い日が続く5月ですが、震えながらお花見を楽しむのです。
今年は天候不順で桜前線は足踏み状態。この原稿を書いている5月3日現在、札幌の桜は固い蕾のまま。5日が開花予想ですが、もう少し、いやかなり先になりそうです。
2006年、札幌では8日に開花を宣言しました!
*桜の国の北海道(From:北海道人)
【INDEX】
●1P:中屋農園|トキシラズ|番外編・白川郷(1P目はこの下に続きます)
●2P:とうふ処みうら|ル・クロ|エルムガーデン
●3P:円山屋|ボーズ|ラ・サンテ|子供の日の餅菓子
【おいしい時間バックナンバー】
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●札幌のおいしい店&話題の店※おいしい時間に登場した札幌のお店のINDEXです。
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露地アスパラの季節! おっ、紫色のアスパラも!!
中屋農園 From:ニセコ・蘭越町
▲いい顔してるでしょ!中屋さんの父さん |
▲今年は豊作の予感!?グリーンアスパラ |
美味しさの秘密は、土づくりにあると言います。地力を高める堆肥(=肥料)に、ほっちゃれの鮭を使用。”ほっちゃれ”とは、婚姻色が強い秋鮭のこと。産卵間近なものや、人工孵化のために卵や白子を取り出したものも、そう呼んでます。このほっちゃれを発酵させて堆肥にし、ふっかふかの土をつくっているのです。
▲中屋さんの母さん。収穫はホント重労働です |
この日は露地栽培のグリーンアスパラの初収穫日! アスパラの収穫はすべて手作業。写真のように、ソリに結わえたヒモを腰に巻き、刈り取ったアスパラをソリにのせて畝をまわります。採りごろまで育ったアスパラを1本1本刈る姿は、ホント頭が下がります。こうして、おいしいアスパラが育ち、収穫されていくのですねぇ。
▲緑のアスパラと紫のアスパラ |
中屋の父さん:これは生で食べるもんなんですよ。
ガイド:え、生!? ちょっと食べてみていいですか?
中屋の父さん:どーぞ、どーぞ。
ガイド:うわっ、あっま~い! ものすごくジューシー!
中屋の父さん:(o^o^o) ※「そうだべっ」というような、無言で満面の笑み
もぎたてということもあったと思いますが、根元から食べると、アスパラエキス(?)が滴ってくるほどのジューシーさ。そして、アスパラ独特のエグみは全然なし。ボリボリと完食しちゃいました。栄養価も、グリーンよりも高いそうです。北海道には、まだまだ美味しいものがある…と、改めて思った1日でした。
【DATA】
当サイト「おいしいお取り寄せ」>北海道・食の旬暦
*中屋さん家のグリーンアスパラは、こちらのサイトから取り寄せできます。
待ってました、トキシラズ!
From:札幌
▲暗い画像で恐縮です。モチッとした身の感じ、伝わりますか? |
トキサケ(ともいいます)は産卵までまだ間があるため、脂ののりがいいんです。身肉はきれいなオレンジ色で、モチッとした肌ざわり。ひと塩で焼くと最高! 脂はあるけれど、味わいは上品。パリッと焼けた皮もおいしい。
6月に入って水温が上がると、価格も安定してくるとのこと。お手頃になったら、焼き漬け(焼いてから醤油ダレに漬ける)にして食べたいなぁ。
番外編・歴史文化にふれる旅
郡上八幡・高山・白川郷 From:岐阜県
合掌造りの民家が立ち並ぶ、世界遺産・白川郷の全景。民家は200年経っているものもあるのだそう。この時期はちょうど田植えシーズンでした(左)生醤油だけで味付けしたみたらし団子(右) |
白川郷は萱葺き屋根が見事な合掌造りが立ち並び、そこに実際、人が暮らしているんですね。地元の方に世界遺産になって変わったことを聞くと、「人とゴミが増えたこと」。知床もそうですが、自分たちが誇る歴史文化・自然が世界的になるのは名誉なことなのでしょうが、人が来るほど、地元に負担がかかるのはどうなんだろう。ゴミぐらい、ちゃんと持ち帰ろうよ…。これも世界遺産の功罪なんでしょうか。ってなことを考えてしまいました。
北海道にはない歴史文化にふれる旅、今度はゆっくり歩いてみたいなぁ。
今回の旅で食べた郷土の味:みたらし団子、朴葉味噌、飛騨牛、飛騨ポーク、鮎の塩焼きなどなど。