北海道のお土産ランキングに異変!?

お土産激戦地の北海道。北の玄関口・新千歳空港には60を超える土産物店があり、新千歳空港ターミナルビルの売上高は、羽田空港に次いで第2位。お土産の種類も多く、期間限定商品や新しい商品も次々と誕生しています。

その中でも、石屋製菓の「白い恋人」、ロイズの「ポテトチップチョコレート」、六花亭の「マルセイバターサンド」、カルビーの北海道ブランドであるポテトファームの「じゃがポックル」などは誰でも知っている定番商品で根強い人気をキープしていますが、昨年末ごろから、北海道土産の人気ランキングに彗星のごとく登場した商品があります。

苫小牧市のお菓子メーカー「三星(みつぼし)」の「よいとまけ」。一体どんな商品なのか、ご紹介します!

ちょっと不思議なネーミング「よいとまけ」の歴史

よいとまけのパッケージ

「よいとまけ」は紫色のロールカステラ


「よいとまけ」を発売している三星(みつぼし)は、明治31年に創業した苫小牧(とまこまい)のお菓子メーカー。地元では、パンや和菓子の老舗として親しまれています。苫小牧市は、札幌から高速道路を利用して車で1時間ほどの所にある太平洋に面した市。大手製紙会社の大型工場があり、製紙産業が盛んな場所です。

かつて、この製紙工場からはパルプの原料である丸太を積み下ろす際に「よいとまけ~」という掛け声が聞こえてきたそうで、それがこのお菓子「よいとまけ」の名前の由来になったそう。ロールカステラの形は、その丸太をイメージしたもの。カステラの内側と周囲にたっぷりと塗られた紫色のジャムは、ハスカップのジャム。ハスカップは、苫小牧市に自生する酸味の強いベリーで、希少価値が高く、“幻の果実”とも言われています。

つまり、「よいとまけ」は、名前も形も材料も全て苫小牧産。「ザ・苫小牧」な郷土愛溢れるお菓子なんです。

「よいとまけ」は食べにくいのも特徴のひとつ

よいとまけの中身

ジャムの外側にはオブラートが巻かれています


さて、パッケージを開けてみると、「どうやって食べたら良いの?」と、一瞬手が止まってしまいます。というのも、ハスカップジャムのベタつきを抑えるためか、カステラの周りにはオブラートがぐるりと巻かれていて、これを取るべきか取らざるべきか迷うのです。

パッケージには“表面のオブラートはそのままお召し上がりいただけます”とあるので、剥がさず食べることに。しかし、切れ目が入っているのに、何だかもたついて取り出しにくい。最初はフォークを使って悪戦苦闘していましたが、諦めて結局手掴みで取り出しました。すでに手はベタベタ。

……が、それもそのはず、「よいとまけ」は“日本一食べにくいお菓子”と三星も公言していて、考案者の初代社長は、「多少指が汚れたって舐めてしまえばいいんです」と仰っていたとか。この媚びない姿勢も、人気の秘密かもしれませんね。

「よいとまけ」、そのお味は?

よいとまけ一切れ

食べにくいけど、美味しさは太鼓判!


ここに辿り着くまでに少し時間がかかりましたが、お皿に乗せてみると断面は綺麗で、表面のオブラート以外は普通のロールカステラと変わりありません。気になるお味ですが、カステラはしっとり、ハスカップジャムの酸っぱさとジャムの上にまぶしたグラニュー糖の甘さはそれぞれパンチが効いていて、目の覚めるようなスイーツです。濃いめのコーヒーやミルクが合いますよ。

やっぱり少し食べにくかったので、家族や友だちとワイワイお喋りしながら(ツッコミをいれながら)いただくのが楽しいのではないでしょうか。ちなみに、「よいとまけ」は第22回全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞していますので、その味はお墨付きです。