ほんとに喜ばれるお歳暮selection 3/3 ~1/3~2/3
脂がほどよく抜けていい塩梅
道東の郷愁の味・糠サンマ
北海道はサンマの名産地。晩夏から初秋にかけ、たっぷり栄養を蓄えた太めのサンマが揚がります。塩焼きにすると、脂がジワ~っと溢れてきます。そんなサンマを糠と塩につけたのが、『糠サンマ』。これがね、いけるんです。
釧路の「マルヨ山田商店」は海鮮問屋ゆえ、海水と氷で鮮度を保ったサンマを商っています。刺身で食べられるピカピカの大型サンマを、まず塩で締めます。これに塩を混ぜた糠を丁寧にまぶして、ひと晩置いて出来上がり。旬のサンマを一年分仕込むため、急速冷凍をかけて流通させます。
香ばしく焼いた糠サンマは、塩の効果か身肉が引き締まり、脂がほど良く抜け、塩加減もいい感じ。頭も内臓もついたままなので、できればお腹を上にして焼くと、内臓の苦味が身肉にも行き渡り、また絶品なのだとか。我が家のグリルでは無理なので、まだ試していませんが…。
冷蔵庫が普及していなかった昔、脂が抜けた晩秋のサンマを塩辛く糠漬けにしたものが、糠サンマ=保存食だったようです。時代が移り、一番おいしい時期のサンマを使ったのが、平成の糠サンマ。ほのぼのする味わい、ぜひお試しあれ。
【DATA】
マルヨ山田商店
TEL:0154・23・0336
営業時間8:30~17:00/日・祝は休み
糠サンマ20匹入り2000円(送料・税別)
※直売所はありません。取り寄せのみ
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