■□■思い思いの時間を綴る大人の隠れ家(標茶町)
【ホテル ヘイゼルグラウスマナー】は、2000年4月にオープンした全8室のマナーハウス。
マナーハウスとは、郊外にある貴族の邸宅=領主の館の意味。欧州ではホテルやレストランに再利用されたマナーハウスが多いのだそう。
非日常の空間を演出し、道東のカントリーライフをゆったり楽しんでもらうには、欧州、特にイギリスのマナーハウスがぴったり…と、マナーハウスをイメージしたホテルにしたそうです。
クラシックで厚感のあるインテリア(写真はラウンジ)や、燕尾服姿の執事が出迎えてくれるスタイルは、まさに英国風です。
客室数は少なくても、敷地は何と1万坪と広大。敷地内には摩周湖の伏流水を源にする小川が流れ、クレソンがたくさん自生していました。こんなにキレイな川を見たのは久々。
川のせせらぎに耳を澄ませ、森を歩いているだけで、カラダと心がゆるゆると癒されていくよう。
敷地内を馬で散策したり、シーカヤック、アウトドアメニューも豊富。
山崎シェフが腕を振るうフランス料理も大きな楽しみ。自家栽培の野菜やハーブ、道東産の魚介類、契約牧場で飼育された仔羊、秋冬はジビエなど、生産者の気持ちが伝わる安全な食材にこだわって使用。
この日はコースではなく、アラカルトから選択。シンプルな料理ですが、調理法がしっかりしているため、素材の味がイキイキと輝く…そんな印象を受けました。
写真は鶴居村山村牧場産サホーク羊のロースト(3000円)。アラカルトはどれも量がたっぷり!
非日常の演出は、客室にもたっぷり。欧米製ベッドはツインルームがクイーンサイズ、ダブルルームはキングサイズを使用。シャンプーや石鹸などアメニティも質のいい物を揃えています。タオルやバスローブもふっかふか。
居ながらに心の贅沢を味わえるホテル。森を散策しながらのんびり過ごすも良し、ラウンジで読書に耽るのも良し、アクティブに道東の自然を満喫するも良し。大人が思い思いの時間を綴れる…、そんな隠れ家にしたいホテルでした。
DATA--------------------
標茶町虹別原野65線116番地1 TEL01548・8・3888 FAX 01548・8・2711