■■■ 吊橋を渡って入るプチ秘湯♪ 温泉旅館銀婚湯
北海道の南部、八雲町の山間にある湯宿。銀婚湯ってオメデタイ名前がいいでしょ(由来はHPを見てね)。
札幌から公共交通機関を利用すると、1万2000円もかかる遠さですが、わざわざ出かけたいと思わせる魅力がいっぱい。私が宿泊した日は宿に向かう途中、オジロワシを発見。そんなプロセスの楽しさを含め、北海道の温泉宿では人気・質ともにダントツなのです。
■癒しの素その1■
広大な敷地内には宿泊者限定の野天風呂があるんです。まずは、フロントで長靴と軍手を借りて出発。ご覧のように吊橋を渡って行きます。後ろに見えているのが銀婚湯。吊橋はあまり高くないんですが、高所恐怖症のガイド小西、笑顔が引きつってます(足はブルブル)。
野天風呂までさらに雪道をザクザクと10分弱ほど歩きます。遠そうに聞こえますが、雪景色を眺めながら行くとあっという間。誰も足跡をつけていない雪原が広がっているので、デンと大の字に寝転ぶのも楽しいかも。
そうこうしている間に見えてくるのが、川沿いの野天風呂。丸太をくり貫いたタイプと木枠で囲まれたタイプ。2人で精一杯の小さな湯船ですが、ほかの宿泊者とぶつからないよう、宿側が調整してくれるので安心です。
道南とはいえ、真冬の北海道。寒いので簡易脱衣所で気合を入れて服を脱ぎ、湯船にダッシュ。49度の源泉をそのまま掛け流ししているので、入っちゃうと実に快適。入った瞬間に「いいお湯だな」と肌が納得の名湯。ゆっくり流れるお湯と川の音、鳥のさえずり、西日に輝く雪景色、頭がポケ~っと空っぽになる気持ち良さでした。
ワイルド過ぎる秘湯はちょっと・・・という女性でも、こんな素敵な環境のプチ秘湯なら大歓迎でしょ!?
■癒しの素その2■
館内の内湯&露天風呂もイイッ!(源泉を掛け流し) 男「渓流の湯」女「こもれびの湯」は夜中で入れ替わるので、館内だけで4つの湯船が楽しめます(家族風呂を入れると5つ)。どちらもとっても広いんですよ。渓流の湯の岩風呂は17mもあるんです。いずれも大きな窓から差し込む冬のやわらかな太陽が開放感いっぱい。雪見風呂もOK。露天風呂は夜は月と星を、朝は樹氷と鳥のさえずり・・・と、滞在中何度も入りたくなるんですよね~。
■癒しの素その3■
銀婚湯が多くの人に支持される理由は、宿の気取らないサービスにもあります。銀婚湯では凝った制服はなく、スタッフはエプロン掛け。素朴で思わず和む笑顔と会話があったかいんです。繁忙期で最寄駅までの送迎車が足りない時は、スタッフの車で送ってくれたりするんですよ。そして何より、繁忙期だろうが週末だろうが、料金は通年一律という考え方がいいですよね。
館内は木造で落ち着きのある造り。夕食は部屋食、朝食は食事処でいただけます。冬は雪で見えませんが、春~秋は広大な日本庭園が素敵なんですよ。
▼DATE
【住所】八雲町上ノ湯199(JR函館本線・落部駅から送迎あり)
【TEL】(01376)7・3111
【料金】部屋によって料金が少し異なる。ガイドのお気に入りは川が見える西館1万3000円(2食付・サ込み)。日帰り入浴700円。
【HP】温泉旅館銀婚湯