ロケ地巡りの旅を定着させたのは、何といっても国民的人気ドラマ「北の国から」。感動的な人間模様を富良野の美しい四季を通して描く同作品の影響で、「実際に富良野を見てみたい!」という人が急増。ドラマのセットを保存している麓郷の森を中心に、現在でも多くのファンが訪れ、純と蛍の気分に浸っています。
北の国から以前も、北海道が舞台になった印象的な作品は多数あります。ちょっと古いのですが、ドラマ「池中玄太80キロ」で西田敏行が撮影した丹頂鶴の求愛ダンス、映画「幸福の黄色いハンカチ」の黄色いハンカチと健さんの渋い演技などなど。今ではすっかり有名なラベンダーも、故・前田真三氏が撮った「ファーム富田」のラベンダー畑が国鉄のポスターに採用され、「北の国から」でもロケ地に使われたことで、人気に火がついたのです。
ここ1~2年の作品を見ても、現在公開中の小泉今日子・浅野忠信主演「風花」は北見や佐呂間など、反町隆史・藤原紀香主演で話題になった「GTO」は帯広や芦別、南富良野町にロケのセットが保存されている「鉄道員(ぽっぽや)」、根室に上陸した「ゴジラ2000ミレニアム」、ビートたけし・豊川悦司主演のドラマ「兄弟」は浜益村、竹中直人主演のNHKドラマ「菜の花の沖」は根室と、北海道がロケ地になった作品はかなり多いですよね。
日本だけじゃなく、アジアの国々でも北海道のロケ地巡りがちょっとしたブームに。ノスタルジックな小樽を舞台にした中山美穂主演「Love Letter」の影響で、ロケ地には韓国や台湾からのファンが訪れているようです。
最新のロケ地情報としては、映画化され大ヒットした「鉄道員(ぽっぽや)」のテレビドラマ版。撮影は映画でも使われた南富良野町のJR根室線幾寅駅などで、3月20日から約1週間の予定で行われるのだとか。気になるキャストは、乙松役が岸谷五朗さん。どんな乙松をみせてくれるのか楽しみです。テレビ朝日系で来年のお正月ドラマとして放送される予定。
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