■「親子カフェ」って何?
■店のこだわり&おすすめメニュー
質にこだわるサービスのための約束事
赤ちゃんのための乳幼児スペースもあります(※キッズサポートスタッフはつきません)。子供は初めて会う子もすぐにお友達になったよう |
テーブルは角を丸く、椅子は倒れにくい台字形のものを使うなど、細かく決められたそれらの約束事は2004年6月の1号店(西葛西)のオープン当初は今より少なかったそうですが、営業していくうちに徐々に増えたのだと言います。飲食に関してはセルフサービスなのですが、受け取るカウンターが子供の手の届かない高さになっていたり、入口の扉が子供が手を挟まないよう独特な形になっていたり、その扉も子供が出てしまわないように、引いて開けられるが押しても開かないなど、細かな部分にまでこだわっています。
またこういう施設において重要視されるのが、キッズサポートスタッフの質について。藤代さんは「有資格者であれば万能、とは考えていません」と話します。例えば幼稚園の先生は0~3歳ぐらいの赤ちゃんの対応は未経験だったり、少人数の保育園の先生の経験者は人数が多くなったときの対応の仕方を経験していない。また、子供達の年齢・性別・人数や組み合わせなど、様々なシチュエーションに対応できるよう再教育を実施しているのだそう。
職業柄、いや、それ以上に母親の目を持って子連れ向けの施設に伺うと、「あれがないと不便なのに……」とあら捜しをしてしまうガイド。でも同様に企業人としてだけでなく、親の目で常に厳しくチェックを繰り返す藤代さんの作り出す「親子カフェ」の空間には、目を引く派手さよりも、むしろ大切な子供達の安全を守るための目に見えない地道な努力を感じるのでした。
こだわりのおすすめメニュー
具もたっぷりでボリュームもある「ナスとベーコンのシチリア風スパ(930円)」は人気メニューのひとつ |
「家族での食事の時間を大切に思っていました。皆で作って食べられるものはないかと考えたときに、ピッツアを思いついたんです」と話してくださったように、「SKIP KIDS」ではピッツア作り体験(1,500円)も楽しめます。家では準備や片づけが大変でなかなかやらせてあげられないという料理も、「SKIP KIDS」なら気軽にチャレンジできそうです。
今後益々、楽しい企画を計画中!
今後も出店の計画が進んでいるとのこと。5月中旬には、東京電力の協力を得て某所に料理教室ができる店もオープン予定なのだとか。
「これだけ成功されると、真似をしたお店が増えるかもしれませんね」と話すと、「元々は商売としてという気持ちが半分、後の半分はストレスを抱えた親から子への虐待がなくなってほしいという願いがありました。同じようなお店が増えていくことは商売的にはちょっと残念ですが(笑)、安全性が保たれたお店が全国に増えていき、悲しい事件が減ってくれれば、冒険して作った甲斐がありますよ!」と心の底から楽しそうに話す藤代さん。そんな姿を見ると、「親子カフェ」ブームはまだまだ続きそうな予感がします。
【DATA】
SKIP KIDS(スキップ キッズ)
〔西葛西店〕
東京都江戸川区西葛西4-2-14 SKガーデン西葛西1階
〔南行徳店〕
千葉県市川市南行徳1-18-6 第一大幸ビル1階
〔大田区雪谷店〕
東京都大田区東雪谷3-31-4
〔ダイエー東大島店〕
東京都 江東区大島7-38-30 3F
〔武蔵小山店〕
東京都品川区小山2-6-17 MAC武蔵小山コート1階
□1~6歳の子供:1時間250円 以降30分毎に100円
(キッズプレート・パスタ・ピッツアを子供分も注文した場合、食事タイム1時間は無料)
□保護者、1歳未満の子供、7歳以上の子供:無料
※飲食費別途
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