露天風呂の湯町にかがやく「いつでも一万円」の宿
ゆず湯の日。砂湯にて。普段着の池田さん。 |
その湯原温泉街の真ん中に、ちょっと古めの鉄筋の宿があります。そこが若おかみの宿「花やしき」。
ちょっと前まで別の旅館でしたが、その宿が廃業。その後の経営を、と白羽の矢が立ったのが、同じ湯町の旅館双葉荘の池田理愛さん。
当時、米国留学から帰ってきたばかり。期せずして、若き経営者となることになりましたが、せっかく古い宿を経営するならばと、旅館に対して疑問に思っていたことを早速実行。それが「いつ泊まっても一万円均一」(注:サービス料15%・消費税5%・入湯税150円は別)。
「なんで、旅館料金というのは、高くなったり安くなったり、利用者本位でないのだろう」。そんな、しごくもっともな思いをぶつけました。
それに美味しさにこだわった料理は、全部料理長の手作りで、すこぶる好評です。
その代わり、建物は、清潔にしつつも、築40年は否めません。温泉大浴場も源泉100%ですが小さく、食事は部屋食ではなく、食堂でいただきます。
なんでもかんでも平均的で、料金も曖昧にするのではなく、できることとできないことを明確にして、料金は明瞭・簡単。これこそ、これからの旅館のあり方ではないでしょうか。
そうした姿勢を評価する「お客様の声」は、女将の玉手箱で見ることができます。これからも頑張れ、若おかみ!
ヒラメの街の「おもてなし」の宿
フロントに立ち、お客様を出迎える吉武さん。 |
潮の流れの速い平戸海峡をゆく出船入船ながめながら、客室から釣り糸を垂らしてみたいなんてわがままなアナタ。それなら、「平戸海上ホテル観月館」にお泊まりあそばせ。
美味しいヒラメに温泉、釣りまでできて、出迎えてくれるの若おかみの吉武一美さん。
ヒラメを中心とした平戸の”じげもん”コース。 |
現在、吉武さんの課題は「おもてなし」度のアップ。接客サービスがローカルルールでは、必ずしも全国のお客様は満足してくれません。東京や全国で得た知識、本で学んだやり方を、どうすれば地元の社員に理解してもらえるか。
人懐こさという地の良さは残しつつ、スタンダードは全国レベル。釣り竿を置いてみようというアイディアもそのひとつ。吉武さんのチャレンジはまだまだ継続中です!
・・・と、若おかみの頑張る宿を三軒ご紹介させていただきました。
もちろん、若おかみの宿はまだまだたくさんありますので、これからも、時々ご紹介していこうと思います。時代を変えよう!頑張れ、若おかみ。