一度、箸で何枚もまとめてわさっと取って食べてみたかったんですよね~!
その夢が晴れて実現。その食感は、もちもちとして、おお、これぞ河豚!
まいう~!
続いて、出色の「焼き白子」。
これが、口の中でとろ~りととろけて、何とも言えず、すこぶる絶品!
「ひれ酒」が運ばれてきて、ひと口。
おお、その香りは五臓六腑に染み渡ります。
さらに、「唐揚げ」。
ここまで来ると会話が途切れます。
安乗の皆さんオリジナルの「ふぐのカルパッチョ」や、ゼラチンたっぷりの「てっぴ(皮)の明太あえ」などを平らげて、いよいよ、大鍋の登場。
普通は「ふぐ鍋(てっちり)」と言いますが、安乗の鍋は「ふぐしゃぶ」!
新鮮な天然ものでなければできないメニューです。
しゃぶしゃぶをいただいた後は、仕上げの「雑炊」!
最初、遠慮がちに食べていたのですが、最後は満腹で天を仰ぎました。
徒歩3分で、星明りの岬公園。
四角い灯台が漆黒の海を照らしています。
「安乗の五人衆」の宿
海を見たいなら「料理旅館礒崎」さんへ。海辺の細道を這うように行く、窓から出船入船を眺められるお宿です。大正時代に船問屋から旅宿に転換。当時の器や長逗留された絵かきさんの絵も残っています。
四角い灯台のある安乗岬に歩いていくなら「観光旅館小山荘」さん(写真)。岬に最も近く、水平線から上る日の出がお部屋から拝めます。海女小屋の残る浜辺や文化財の「安乗文楽」芝居小屋の脇を通って行きます。
一日限定5組をもてなすちょっとお洒落なお宿は「旅館おおなみ」さん。女性専用露天風呂と若女将(?)のむーちゃん、自家製干物や明るいファミリーがお迎えします。奄美の黒糖焼酎がふぐ料理にばっちり!
漁港仲買人の資格を持つ「旅館丸寅」さん。どっちの料理ショーにも出た安乗産ひじきなど、安乗の美味しいものがロビーに積み上げられています(写真)。魚介類の宅配も可能。話し好きのご主人が安乗のことなら何でも教えてくれます。
無農薬野菜でもてなすお宿が「旅館やまもと」さん。とりわけ冬限定の自家製きんこ芋(安乗特産の干し芋)は絶品。もちろん、安乗の魚介も料理を賑わせます。山本さんも仲買人の競りの参加資格を持っています。
※安乗の五人衆のお宿では、10月中旬のふぐ解禁から約1ヶ月、オープン特価「お一人様15,000円」で御奉仕中です!(その後は浜値や料理内容によります)
※どの宿も家族的な料理自慢のお宿です。ただし、温泉旅館のような設備は整っていません。海を見て、美味しい料理を格安で食べたい方にぴったりですが、設備重視の方向きではありませんのでお許しください。
この秋冬は、天然ふぐの宿へGO!