世界のセレブに愛される、ハレクラニ
ハレクラニ全景。 |
「あなたにとってナンバー・ワンのホテルは?」と質問された時、私は「ハワイのハレクラニ」と答えます。
ハレクラニは、最上級のホテルのみ加入が許されるホテル・アソシエーション、LHW(ザ・リーディング・ホテル・オブ・ザ・ワールド)の古くからのメンバーで、ハワイのみならず世界を代表するホテルの一つです。
みなさんは、普段どんな理由で滞在ホテルを選びますか? 立地、ブランド、価格、施設の充実、そしてサービス。ホテルを構成する要素には様々なものがあります。若いうちは、立地や価格を優先させていた、という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? それもひとつのホテルの選択。ですが、お金や時間に余裕のある今だからこそ、サービスを目当てにホテルを選んでみてはいかがでしょう? サービスがホテルの目的になったとき、あなたの旅行のクオリティは1つ上のランクに上がるのではないでしょうか。
今回ご紹介するハレクラニを訪れた方は既にご存知でしょうが、ハレクラニの施設概要やゲストルームは、もちろん最高級のレベルですが特別なものではありません。ハレクラニが世界のセレブに愛される理由はその”サービス”にあるのです。
今回は、ホテルという表舞台の裏で、どのような心配りや努力がされているのか、そのほんの一面をご紹介しましょう。
400以上のチェックポイントからなる客室清掃
ハレクラニのスイート・ルーム。窓からはダイヤモンドヘッドが見える。 |
みなさんは、客室を清掃する場合どこから始めると思いますか。例えば、バスルームとベッドルーム、どちらから清掃すると思いますか?答えはベッドルームです。ベッドのシーツを剥しベッドメークすると埃や塵が舞い上がります。そしてこれらが徐々に落ちてきます。バスルームを先に仕上げベッドルームを後回しにすると、これらが落ち切らないうちに清掃が終わってしまいます。ベッドルームの後にバスを仕上げ、最後にベッドルームに戻り室内の塵や埃をふき取るのです。些細な事ですが、ホテルのチェックインタイムは通常14時から15時で西日が強い時間帯です。この西日で埃や塵がキラキラ光ってしまうのです。
このようにホテル業務すべてがマニュアルによって管理され、そのマニュアルの裏には必ず”理由”があるのです。
もう一つ良い例をご紹介しましょう。ピローケース(枕カバー)は筒状にになっており片側は折り目、片側は縫ってあります。この折り目の方とピローを入れる”口側”を見せないように隠すとベッドはきれいに見えます。文章では説明しづらいですが、ツインタイプ(シングルベッドx2)は中央から、ダブルベッドはベッドの両側からベッドに入るのが前提です。したがって、ダブルの場合は、ピローの口側をくっ付けてセットし、ツインは、窓側のベッドは窓側に壁側のベッドは壁側にピローの口を向けてセットします。このような気配りは、ご自宅のソファーのクッションの置き方に応用するとチョットだけリビングがきれいに見えます。
ホテルのゲストルームはとてもきれいに見えますが、”400以上の気配りやこだわり”により日々管理されているのです。
それでは次にホテル・エントランスからロビーまわりにご案内しましょう。