フェラガモの夢、イル・ボッロ [海外旅行の準備・最新情報] All About

フェラガモの夢の田園ホテルは世田谷区より広い！

上空から見た11棟のヴィラの一つ。

フィレンツェからローマ方面へ車で約1時間、トスカーナワインで有名なキャンティー地方にイル・ボッロはあります。フェラガモ・ファミリーの総帥、フェルッチオ・フェラガモが11年をかけて修復したトスカーナの「田園ホテル」で、その総面積は約700へクタール。と言われてもピンとこないので東京都の資料を調べてみますと、世田谷区が約600ヘクタール。オーナーは”領主”と呼んでも良いでしょう。

左がフェラガモグループの総帥、フェルッチオ氏。右が次男のサルヴァトーレ氏。

イル・ボッロの広大な敷地は、フェラガモ家と親交のあったアオスタ公（イタリアを統一した、ビットリオ・エマニュエル2世の末裔）が所有していた土地で、それをフェルッチオ氏が”トスカーナの豊かな自然の中でリラックスしてほしい”という願いから修復を繰り返し”イル・ボッロ”として復活させました。現在は、彼の次男で創業者の名を引き継いだ、3代目サルヴァトーレ・フェラガモ氏がワイナリーを含むイル・ボッロすべてを統括しています。

ヴィラ８棟、ゴルフ、乗馬、ワイナリーなど本物の農村文化を満喫する

イル・ボッロ村への入り口の橋から。

イル・ボッロ村は中世のトスカーナの農村のたたずまいをそのままを保存しており、建物の外観には手を加えず、修復の過程で敷地内の樹木を一本も切らなかったそうです。村内には長期滞在型のヴィラが8棟、教会、トスカーナ料理のレストラン、貴金属店、靴屋、オリーブオイル店があり、足の採寸から始める特注品の靴は完成後に航空便でゲストの元へ送ってくれます。

敷地内でゴルフや乗馬を楽しみ、ワイナリーでは貴重なトスカーナワインを堪能し、村では中世から全く変わらないトスカーナの匠に触れる。まさにフェルッチオが理想とした、”トスカーナのすべてを満喫できる理想郷”です。

週末にはフェラガモ・ファミリーも利用のヴィラ、1週間500万から！

メイン棟、ラ・ヴィッラの外観。

敷地内には全部で11棟のヴィラがありますが、メイン棟はラ・ヴィッラ。1,200平米の広さのヴィラには、10部屋のベッドルーム、リヴィングルーム、ダイニングルームの他、サウナ、ジム、屋内プール、屋外プール、ビリヤードルームを備えてあり、ヴィラというよりも一軒の”ブティック・ホテル”と呼ぶほうがふさわしいでしょう。

ラ・ヴィッラのテラスから望む庭園。前方にはイル・ボッロ村が見える。span> 宿泊料金には20名から30名のゲストに対応するメイド、バトラー、シェフ、ウェイターのサービスも含まれています。そして気になる宿泊料金は一週間単位の設定で、40,000ユーロ（約500万）！誰もが一瞬絶句しますが、例えば、敷地内の教会で挙式を挙げ、30名の出席者がパーティーやアトラクションで一週間トスカーナの田園生活を満喫する。それで一人一泊約190ユーロです。企業のミーティングや研修など様々な利用が可能で、一軒のブティックホテルを一流のサービス付きで借り切る、と考えれば決して高い商品ではありません。

アグリツーリズモの拠点、イル・ボッロ

敷地内にある広大なブドウ畑。

イル・ボッロを語るときに決して欠かせたいのがトスカーナワインのワイナリーです。イル・ボッロのあるエリアは、”キャンティ・クラシコ”、”キャンティ・リゼルバ”など伝統的ワイン銘柄の産地として世界の愛好家に親しまれています。イル・ボッロのエントランス前には広大なブドウ畑が広がり、そこで収穫された自然の恵みを敷地内のカンティーナで醸造しています。