財形貯蓄なら給与天引きで確実に貯まる
1000万円を貯金したいと考えている人はまずは100万円貯金を目標にします。そのために毎月いくら貯めるのか、積立額が決まったら「貯めるシステム作り」に取り組みます。積み立ては続けてこそ効果を発揮するもの。「金利の有利・不利などは気にせず、ラクに続けられるシステムの商品を選ぶのが最大のポイントになります。一度手続きをしたら、あとは自動的に積み立てられる商品があるので、その中から選びましょう」(藤川さん)
代表的なのは財形貯蓄と自動積立定期預金です。いずれも元本の安全性も高いので安心して利用できます。財形貯蓄は勤労者財産形成貯蓄の略称で、勤労者の資産形成を促進する制度。
「給与天引きにより積み立てをしていくので、どんなにズボラな人でも確実に貯蓄できます。また、引き出す際には勤務先の担当部署を経由しなければならないので、安易な解約も防げてお金を貯めるにはもってこいです」(藤川さん)
ただし利用するには勤務先に財形の制度があることが条件。総務など担当部署に制度の有無を問い合わせてみましょう。
また、会社によっては財形貯蓄の申し込み期間が決まっている場合もあります。次回までに数カ月待つようなら、次に紹介する自動積立定期預金をつなぎとして活用するのも手です。
自動積立定期預金は給与振込口座のある銀行で利用
「勤務先に財形貯蓄の制度がない場合は、銀行の自動積立定期預金が選択肢になります」(藤川さん)銀行などで取り扱っている非常にポピュラーな積立商品ですが、「利用するなら給与振込口座のある銀行がお勧めです。積み立ての口座に振り替える日を給与振込日の翌営業日などに設定すれば、給与天引きと同じ感覚で貯められます」(藤川さん)。積み立ての手段が決まったら1日も早く手続きをしてスタートを!
確実に100万円が貯まる商品は次ページで!
取材・文/萬真知子 監修/藤川太(ファイナンシャル・プランナー)