しかし最低限の知識をもっていれば、いざという時に安心です。「基本的な焼香マナーの心得」の記事と合わせて、ポイントを押さえておくとよいでしょう。
神式
榊(さかき)の枝に紙片がついた玉串を祭壇に捧げます |
仏式の焼香にあたる儀式で、榊(さかき)の枝に紙片がついた玉串を祭壇に捧げます。神霊が宿っているとされ、故人の霊を慰めます。玉串を供えたら、二礼二拍手一礼をしますが、このときの二拍手は「しのび手」と言って神社参拝の時と違って音を立てず、手のひらを合わせる直前で止めるように。
※神式の葬儀では、かしわ手はしのび手の作法で。実際には手を合わせず、両手を打つ寸前で止めて、音をたてないこと。(両手をたたくまね)
▼手水(ちょうず)の儀の作法
神式の通夜・葬儀・納棺の儀の前に行われ、参列者の身を清めるために行われます。
1.右手でひしゃくを持ち水をくみ、左手に水をかけ、ひしゃくを左手に持ちかえて、右手にも水をかけます。
2.ふたたび右手にひしゃくを持ち替えて、水を左手で受けて口をすすぎます。
3.懐紙で口と手をふきます。懐紙がなければ、代わりにハンカチを。
▼玉串奉奠の仕方
1.順番が着たら前に進み、遺族、神官に一礼し、玉串を受け取ります。このとき、右手が根元、左手が葉先になるように受け取るように。
2.玉串を胸の高さに右回りに回します。(葉先が向こう側、根元が手前に)
3.左手が根元、右手が葉先になるように持ち替え、さらに右回りに回します。
4.根元を祭壇に向けて、両手で静かに捧げます。二礼し、音を立てずに二回しのび手を打ちます。
5.最後に深く一礼して下がります。
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