お宮参りとは?いつ行くのか?何をするのか?まとめて解説します
今回は、お宮参りについて、基礎的な情報から、いつ行くのが良いのかといった疑問、祖父母は何をしないといけないのか、初穂料や玉串料といったお宮参りにかかるお金や服装のマナーまでまとめて解説します。
<目次>
- お宮参りとは? 赤ちゃんが生まれて初めて神社にお参りする行事
- お宮参りはいつ行く? 男の子と女の子で違う日に行く?
- お宮参りは大安の日に行くのが良い? 仏滅でも大丈夫?
- お宮参りは祖父母も一緒に行く? 赤ちゃんは父方の祖母が抱く?
- お宮参りはどこの神社に行く? 好きな神社に行っていいの?
- お宮参りでの参拝マナーは? 初穂料・玉串料の相場はいくらか
- お宮参りでの親戚への挨拶回りやでんでん太鼓など小物は必要?
- 赤ちゃんの服装マナーは? 着物はレンタルした方がいい?
- 父親と母親の服装はどうする? お宮参りで恥ずかしくない格好とは
- お宮参りの記念写真どうする? 写真スタジオは便利?
- 夏や冬に行くお宮参りの注意点とは? 暑さや寒さ対策
- お宮参りに呼ばれたらどうする? お祝い金の相場とは
- お宮参りでよくある質問
お宮参りとは? 赤ちゃんが生まれて初めて神社にお参りする行事
お宮参りとは?お宮参りの基礎情報を解説します
昔のお宮参りは、氏神様に参拝して新しい氏子(うじこ)として祝福をうける行事や、お産の忌明けの儀式の意味合いもありました。しかし現在では、赤ちゃんが無事に生まれた感謝と健やかな成長を願う行事となっています。
お宮参りのやり方は地域によって様々です。今回は、一般的な事例を解説するので、お住まいの地域の慣例と合わせて参考にしてください。
お宮参りはいつ行く? 男の子と女の子で違う日に行く?
お宮参りはいつ行くのがいいのか。また赤ちゃんの生後何日か
関東地方の場合、生後30日から100日前後に行うなど幅があります。北海道や東北地方では、寒い時期を避け、暖かくなってから行なう場合もあります。
また、祖父母が遠方に住んでいる場合、何度も集まってお祝いをする事が難しいケースもあり、お宮参りを行った後の食事会で、同時にお食い初めを行うということもあります。お食い初めは生後100日前後に行うのが一般的で、それと同時となります。
お宮参りにいつ行くかは、赤ちゃんの生後日数にこだわる必要はなく、生後30日前後から母親や子供の体調を最優先で決めて問題ありません。夏の猛暑時期や冬の極寒時期も無理に行う必要はなく、気候の良い季節に延期しても問題ありません。各家庭の事情に合わせて時期を調整するとよいでしょう。
【まとめ】
- 生後30日前後から天候の良いに実施すれば良い
- 男の子は生後31~32日、女の子は生後32~33日目頃が一般的
お宮参りは大安の日に行くのが良い? 仏滅でも大丈夫?
仏滅にお宮参りをして大丈夫?お宮参りと六曜の関係について
お宮参りは、神社が実施する行事です。日本古来の宗教である神道と六曜は関係性があまりなく、六曜によって神社の行事の日程が変更になることもありません。
お宮参りは、大安・先勝・先負・赤口・友引・仏滅、どの六曜で行っても良く、タブーという日もありません。
【まとめ】
- 六曜や六輝は参考程度に。こだわりすぎる必要はない
- 大安でなくても、先勝・先負・赤口・友引・仏滅いずれもOK
お宮参りは祖父母も一緒に行く? 赤ちゃんは父方の祖母が抱く?
お宮参りは両祖父母と一緒に行くのが一般的?
しかし現代では、赤ちゃん、両親、父方と母方の両祖父母が参加して行うのが一般的なスタイル。また、家族が集まるイベントという意味合いが強くなったこともあり、両親の兄弟姉妹が参加する場合もあります。実際に誰を呼ぶのかは、両家で相談のうえ決定しましょう。
また、両祖父母が遠方在住の場合や、体調が思わしくないなどの事情により、赤ちゃんと両親だけで行う場合もあります。その場合は、後から写真やビデオでお宮参りの様子を教えてあげれば、特に問題はないでしょう。
お宮参りの際、「父方の祖母が赤ちゃんを抱く」のが一般的と言われていますが、これは、お産がけがれた物とする考え方から来たものです。忌明けがすんでいない母親の代わりに父方の祖母が抱いていました。また、産後の母親の体調を気づかってのこの習わしが出来たとも考えられます。
現代ではお宮参りのやり方も簡略化されているので、こういったしきたりにこだわりすぎる必要はありません。家族の都合を考慮して調整してください。色々な人に抱っこされれば、良い思い出となるでしょう。
【まとめ】
- 赤ちゃん・両親・両祖父母で行うのが一般的
- 祖父母が遠方在住など家族の都合によって親子だけで行う場合もあり
- 昔は父方の祖母が赤ちゃんを抱いていたが、現代では家族で調整を
お宮参りはどこの神社に行く? 好きな神社に行っていいの?
お宮参りはどこの神社に行く?人気の神社に行っていい?
関東であれば、明治神宮や鶴岡八幡宮、「安産祈願」で有名な水天宮などが人気のようです。神社によっては、予約などが必要な場合もあるため公式サイトなどで確認してから訪問しましょう。
また、地域の氏神様の神社でお宮参りをすれば、住んでいる地域の氏神様がどこかも認識もできますし、そこの行事に参加することで地域の人々との繋がりが一層強まるというメリットもあります。
【まとめ】
- お宮参りの場所は、どこの神社で行っても良い
- 地域の氏神様もオススメです
お宮参りでの参拝マナーは? 初穂料・玉串料の相場はいくらか
お宮参りでの神社の参拝マナーとは? 初穂料・玉串料はいくら?
神社の入口にある「手水舎(ちょうずや)」で手を清め、口をすすいでから社殿に進み、お賽銭をあげます。次に鈴を鳴らし、2回礼をして、2回手を打ちます。ここで手をあわせてお願い事を祈願し、そして1回礼をします。
祈祷やお祓いをうけて祝詞(のりと)を上げてもらう場合は、事前に神社のホームページを確認し、神社の社務所に連絡しておきましょう。その際、祈祷の料金が決められているのか確認しておくといいでしょう。お祓いと祝詞(のりと)にかかる時間は20分程度です。
お宮参りの祈祷料のことは、初穂料(はつほりょう)や玉串料(たまぐしりょう)と呼びます。もし値段の設定が無い場合は任意のお金を包みますが、5000円から1万円ぐらいが一般的な金額の目安となります。
当日は、上段に「御初穂料」もしくは「御玉串料」、下段に赤ちゃんの姓名を表書きした、白い封筒または祝儀袋(紅白、蝶結び、のしなし)に入れて、お礼として渡します。
【まとめ】
- 参拝の仕方は一般の神社参拝と同じく「二礼、二拍手、一礼」
- お祓い・祝詞をあげてもらう場合は、初穂料・玉串料が必要
- 初穂料が決まっていない場合は、5000円から1万円を目安に
- 白封筒または祝儀袋に入れて渡す
お宮参りでの親戚への挨拶回りやでんでん太鼓など小物は必要?
犬張子やでんでん太鼓などお宮参りの小物はどうする?
昔は、お宮参りに合わせて挨拶回りをするのがしきたりでした。現在でも、赤ちゃんのお披露目の意味も含めて、近くの親戚やご近所に挨拶をすることもあります。地域によっては、お宮参りの前に親戚回りを行ない、着物の紐におひねりのようなかたちで御祝儀を結んでもらうケースもあるようです。
また、お宮参り後に内祝いを持参して挨拶に回る時に、魔よけのお守りとして、「でんでん太鼓」「犬張子(いぬはりこ)」「熨斗扇子」などを用意して、赤ちゃんの祝い着に結ぶことも行なわれていました。
でんでん太鼓には、「裏表のない素直な子に育つように」や「角がない優しい子に育つように」といった意味が込められており、犬張子には「3歳まで子供の身代わりとなって災厄をかぶる」といった意味が込められています。
お宮参りの小物は絶対に必要というわけではありません。最近では、女の子用や男の子用などがネットなどでセット販売もされています。また写真スタジオなどではレンタルを行っているところもあります。
【まとめ】
- 会食や挨拶周りは母子の体調を優先して判断する
- 昔は親戚やご近所に赤ちゃんを披露するしきたりがあった
- お宮参りに小物が絶対に必要というわけではない
赤ちゃんの服装マナーは? 着物はレンタルした方がいい?
お宮参りでの赤ちゃんの服装は?着物はレンタルする?
着物の祝い着の場合、男の子なら、鷹や兜や鶴などの勇ましい絵柄の「熨斗目模様(のしめもよう)」が定番で、カラーは黒・紺・白・グレーなどが人気。女の子の場合は、花や蝶や御所車が描かれた「友禅模様(ゆうぜんもよう)」の着物で、カラーは赤やピンク・黄色が人気です。
祝い着の着せ方は、まずベビードレスを着た赤ちゃんを抱いて上から祝い着をかけ、抱っこしている人の背中で祝い着の紐を結びます。その紐に、でんでん太鼓や犬張子といったお守りやご祝儀をぶらさげる地方もあります。
かつて祝い着は「母方の祖父母が購入するもの」とされていましたが、最近ではレンタルで済ませる人も多く、費用分担については両家で相談するとよいでしょう。お宮参り用祝い着のレンタル衣装が付いた、写真スタジオの「お宮参り撮影プラン」も手軽で人気を集めています。
【まとめ】
- 着物の祝い着なら、男子は熨斗目模様、女子は友禅模様が人気
- 洋装ならベビードレスでとケープで。写真館のレンタル衣装付きプランが便利
父親と母親の服装はどうする? お宮参りで恥ずかしくない格好とは
お宮参りで両親は何を着ていく?おかしくない格好とは
赤ちゃんに和装の着物の祝い着を着せた場合、昔は、祖母や母親は紋付の礼装着物や黒留袖で付き添っていましたが、現在ではスーツやワンピースなど洋服を着る人も多いです。もし着物を着る場合は、「訪問着・色無地・付け下げ」が一般的。また、赤ちゃんが洋装のベビードレスの場合は、父親や母親はスーツやワンピースなどが主流です。
お宮参りは、あくまで赤ちゃんが主役なので、パパ・ママの服装が派手で目立ちすぎない様、色味にも配慮が必要です。特に産後のママは授乳や体調の関係もあるので、「負担が少ない服装、授乳しやすい前開きの服装を選ぶ」という視点も心がけてください。
【まとめ】
- 着物や礼服でなくても、スーツ・ワンピースなどの綺麗な服装でOK
- 着物を着る場合は、「訪問着・色無地・付け下げ」が一般的
- 祖父母も参加する場合、両家の服装の格を事前に擦り合わせる
お宮参りの記念写真どうする? 写真スタジオは便利?
お宮参りの撮影は写真スタジオを使った方がいい?
いくつかの写真スタジオでは、エリア限定で出張撮影サービスを実施しているところもあります。神社などでカメラマンがつきっきりで撮影をしてくれるので条件があったら活用してみてもいいでしょう。写真スタジオの料金は、写真データの量や出張サービスの有無などによって変わってきますが、基本撮影料金が約3000円で、オプションは3万円からが相場のようです。
自分のカメラで撮影をしたり、神社に出張カメラマンを呼んだりしても構いませんが、神社で撮影をする場合は、祈祷中や神殿内などは撮影NGな場合もあるので、事前に写真ルールについて確認しておきましょう。
新生児は眠っている時間が多いので、写真撮影タイムを起きている時間に合わせられるとよいです。また、行事を詰め込みすぎると、ママも赤ちゃんも疲れてしまうので、くれぐれも体調優先を心がけてください。
【まとめ】
- 写真スタジオの貸衣装付きプランが人気
- 起きている時間帯を狙って、お宮参りの前後か別日で撮影する
- 神社内で撮影する場合、事前に写真ルールの確認を
夏や冬に行くお宮参りの注意点とは? 暑さや寒さ対策
夏や冬に行くお宮参りの注意点を要チェック!
【夏のお宮参りの注意点】
- 赤ちゃんの着物の祝い着や厚手のベビードレスは祈祷や写真撮影の時だけ着用する
- 祈祷と写真撮影以外は、涼しい薄手のベビー服で過ごす
- 冷房対策用のおくるみ、汗をかいた時用のタオルや着替えを持参する
- 父親はジャケットやネクタイが暑い場合は、祈祷や記念撮影のときだけ着用する
- 母親は肩や胸元など肌の露出が大きすぎない、落ち着いた色味の服装を
- 着物の場合は夏素材の物を着る。浴衣はカジュアル過ぎるのでNG
【冬のお宮参りの注意点】
- 赤ちゃんの衣装は防寒重視。着物の祝い着は祈祷や写真撮影の時だけ着用する
- 祈祷をする場合は、可能なら暖房完備の神社を選ぶ
- 極寒の中を長時間移動しないでよいよう交通手段を考慮する
お宮参りに呼ばれたらどうする? お祝い金の相場とは
お宮参りにお呼ばれしたらどうする?お祝い金は必要?
表書きは「御祝」「祝御宮参」とし、水引は紅白で蝶結び、のしつきの祝儀袋に包みます。
お宮参りのお祝いをもらった場合、お返しは特に必要ありませんが、内祝いとして赤飯や菓子などを返してもよいでしょう。
【まとめ】
- すでに出産祝いを贈っている場合は、お祝いを渡す必要はない
- お祝いを贈る場合は3000円から5000円の金額目安に
- お返しは特に必要ないが、お菓子などの内祝いを渡してもよい
お宮参りでよくある質問
【質問】お宮参りはいつ行く? 大安に行った方がいいの?お宮参りは、一般的には生後30日前後に行います。「男の子では生後31・32日目」「女の子では32・33日目」が良いとされます。大安や仏滅といった六曜とは関係ありません。
【質問】お宮参りの着物は、どこで借りればいい?
お宮参り用祝い着のレンタル衣装が付いた写真スタジオの「お宮参り撮影プラン」で、撮影とあわせて着物を借りる人が増えているようです。
【質問】お宮参りで祖母は何をすればいいの?
両祖父母が参加するときは、「父方の祖母が赤ちゃんを抱く」のが一般的と言われています。
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