寝タバコによる火災東京消防庁科学研究所 |
タバコによる火災の場合、ぼやや一部焼失など、比較的規模の小さい火災でも、死者が発生してしまいます。これは、火災の原因のほとんどが、【寝タバコ】だということに原因があるのです。
熱や炎も怖いですが、枕元で発生するために、一酸化炭素中毒により命を落とすことも少なくありません。
タバコが原因の火事
寝タバコをして、煙草の火種がふとんに落ちた(煙草を落とした)。
タバコを灰皿に捨てたが、消し損ねて他の吸い殻が燃え始め、ガラスの灰皿が割れて延焼。
吸い殻をゴミ箱に捨てたら、消えていないタバコがゴミに着火。
灰皿に、吸いかけのタバコを何気なく置いていたら、そのまま忘れて出かけてしまい火災になった。
タバコを吸う上での注意点!
「寝タバコは、しない、させない」を徹底する!
灰皿には吸い殻をためておかない。
灰皿には水を入れておく。
タバコの吸い殻は、必ず灰皿に捨てる。
吸い殻をゴミ箱に捨てる時は、水をかけるなどして十分注意する。
ふとんの上ではタバコを吸わない。
ふとんの側には灰皿をおかない。
飲酒をした時には、普段よりも注意してタバコを吸う事。
注意事項
※ふとんに火種が落ちた時は、完全に消火できていないことがあります。綿は、いったん火がつくとなかなか消えません。ふとん全体を水につけるようにして、長時間置いておきましょう。間違っても干したりはしないように!
以前、近所にある布団を作る工場から出火した時は、とても火勢が強くて数件の家に延焼しましたが、工場の火はなかなか消えず、数日間消防隊が見張っていたそうです。
住宅用防災機器を活用しよう。
防炎製品には、ふとんやシーツだけでなく、パジャマやエプロンもあります。
住宅用の火災警報機は、火災時の熱・煙を感知して警報音で知らせてくれます。
・火災の早期発見で延焼を防ごう! 我が家の常識!『火災警報機』
住宅用スプリンクラーは、火災による熱を感知して自動で水を放出します。
自動消火器具も役立ちます。
・自動消火装置の設置をお奨めします 消火するのも時代は「オート」
住宅用消火器を用意しましょう。選ぶ際は、適応する火災の表示に注意して購入することが大事。また、天ぷら油火災などは、エアゾール式の消火器を別に準備するといいでしょう。
(注:ハロンガスタイプの消火器では、天ぷら油火災を消火できません。)