防災

数百種類の非常食を食べた防災のプロがおすすめする美味しい非常食TOP5

非常食って「美味しくはない」と思っている人って多いのではないでしょうか? 実は日本の非常食ってとんでもなく進化して、バリエーションも増えているんです。今回はそんな「美味しい非常食」にどんなものがあるのかお知らせしたいと思います。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

進化し続ける非常食

「なんでこんなにまずいものを食べれるんだろう」 

私が最初に「非常食」として、とあるカンパンの試食をした時の正直な感想です。それから月日がたち、非常食の世界は年々進化しています。

もともと非常食というものはマーケットが小さく、メーカーも少なかったため、特に代わり映えしない物だったのですが、災害が起きるたびにメーカー担当者が問題意識を持ち、新商品の開発を行ってくれるようになりました。

さらに、近年の災害の多発化により、大手食品会社まで「非常食、防災食」の分野に参入し、競争原理が働き、レベルの高い商品が続出しています。日本は災害大国であるがゆえに、防災食品の分野では世界一のクオリティを持っていると言っていいでしょう。そんな中、数百種類の非常食を試食した自分がおすすめする非常食を5品ご紹介します。
 

第1位:尾西食品『アルファ米、五目ご飯』

近年、世界で日本食のブームが起きているのはご存知かと思いますが、世界中で人気のカップヌードルに代表されるように、日本の食品の保存・加工技術は昔から素晴らしいものがあります。

最近では「アルファ米」の技術革新が目覚ましいものがあり、尾西食品のアルファ米を今回の「非常食」の第1位に挙げました。


お湯を注ぐだけで、まるでご飯を炊きたてのように再現する素晴らしい非常食です。尾西食品のアルファ米には、他にもチキンピラフやドライカレーなど、多くのバリエーションがありますが、具が豊富に入っていて、これ一つで食事が完結し、満足度も高いということで「五目ご飯」がオススメ。もちろん備蓄用に色んな種類を用意しておけば飽きも防げます。

尾西食品の『アルファ米』を購入する
※保存期間の目安は5年

 

第2位:アキモト『CANPAN』

災害発生時にコンビニやスーパーから真っ先にパンがなくなる光景をニュースで見た方も多いでしょう。

第2位のアキモトのCANPANは、調理の必要もなく、缶を開けてすぐに食べれるしっとりした甘い一品で非常時の癒やしに最適です。



最初に食べたときはかなりの衝撃でした。このしっとりした状態が3年以上保持されるというのにも驚かされます。あまりに美味しいので、つい小腹が空いたときに開けてしまいたくなるのが欠点です。

アキモトの『CANPAN』を購入する
※保存期間の目安は3年

 

第3位:カゴメ『野菜たっぷりスープ』

災害時はすぐに野菜の流通が停止し、長引けば健康維持が難しくなります。

第3位のカゴメ『野菜たっぷりスープ』は賞味期限も5年と長く、そのまま温めるだけでおすすめです。



野菜もゴロゴロと入って食べ応えもあります。非常時の家族の健康管理のためには役立つ商品です。

カゴメの『野菜たっぷりスープ』を購入する
※保存期間の目安は5.5年

 

第4位:カゴメ『野菜一日これ一本 長期保存用缶』

同じくカゴメから、コンパクトで場所もとらず、常温で5年半もの保存が可能な缶入りジュースです。



通常商品の長期保存版。通常商品と味も変わらず美味しくて満足。野菜不足を手軽に解消できます。

カゴメの『野菜一日これ一本 長期保存用缶』を購入する
※保存期間の目安は5.5年
 

第5位:東和食彩『水戻し餅』

まるで手品のように数十秒で柔らかい餅が手に入る東和食彩『水戻し餅』を第5位に選びました。



被災時にはこの甘さが身に沁みます。5年の保存期間もあり、腹持ちも良いので非常食としては大変優秀。きなこやあんこの他、いそべ餅などのバリエーションもあるのもポイントが高いです。

東和食彩の『水戻し餅』を購入する
※保存期間の目安は3年

以下、紹介した5つの商品を動画でも紹介しています。
@allabout_official

非常食の備蓄量目安は最低3日間分、できれば1週間分

おすすめの非常食を紹介しましたが、実際にどれだけの非常食が家に備えてあれば安心なのでしょうか。

災害時、配給を始めるのが3日以内を目標としているという理由で3日分といわれることも多いですが、南海トラフ地震などの大規模災害に備えて政府は1週間程度必要としています。

そのため、非常食の備蓄は、ご家庭の世帯人数を鑑みて「最低3日分、できれば1週間分」を目安にしていただけるといいでしょう。

 

ローリングストックで普段から備蓄を意識

災害が多発化する日本では備蓄をすることはもはや常識なのですが、非常食を買うと「5年も食べれるものを買ってあるから安心」という気持ちになり、タンスの奥などにしまい込んでいつの間にか期限切れということにもなりかねません。

そこで普段購入して備蓄している量のものプラスアルファで余分に買っておき、古い期限のものから消費して、一定量に達したら買い足そうというのがローリングストックという考え方です。これなら特別な長期保存の食料でなくてもストックとして非常時に違和感なく食べることができ、備蓄を常に意識できます。ぜひ本記事を参考に非常食の備蓄を検討いただけますと幸いです。
 
 
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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