「恍惚ふきん」よさのワケ凹凸とマスメが汚れ落ちの秘密兵器だった。色もきれいです。別名「恍惚ふきん」の良さについて、他のものとの違いがあるのかを販売元である(株)カワタキコーポレーションに伺いました。こちらの会社は、家庭用日用品の総合商社で、お答えくださったのは営業企画本部の今西さんです。汚れ落ちのよさは髭剃り5枚歯の原理ガイド: まずはズバリ、汚れ落ちのよさの秘密は何でしょうか?カワタキコーポレーション 今西さん(以下、今西さん):ループを長めに設定したことにより、汚れを取る力を強くしました。また、織に工夫を加えました。見ていただいた通り、マスメを入れ抵抗が大きくなるようにしています。男性の髭剃りにも4枚歯、5枚歯と歯の枚数が多いことがより髭をそる力が強くなるのと同じ様な原理です。手触りのよさは配合がカギガイド:こちらのふきんや雑巾は、他社に比べて手触りがよく感じます。化繊ぽくないといいますか・・・。他とは何か違う工夫などされているのでしょうか?今西さん:特に素材が大きく異なるというような工夫はしておりませんが、弊社は一般品と異なる成分配合で生地を作っており、そのために多少の風合いが異なるように思われたかもしれません。通常のマイクロファイバーはポリエステル80%ナイロン20%が多いのですが、弊社は社内テストで、強度の強いナイロンを30%にしてポリエステルを70%にした方が汚れ落ち効果が高いという結果が出たため、こうしております。またサンプル商品の不満点について80名の生協モニターさんから聞き取り、サイズや厚みを改善しました。具体的には、市場の商品よりループを長く目付けを多くしております、例えば100円均一の商品は平均の重さは1枚20g位ですが弊社の商品は1枚40gに設定しております。ほつれにくさは"織り"段階から工夫ガイド:この素材のクロスには、まわりがすぐほつれてしまうものもありますが、こちらは大丈夫そうで、丁寧に仕事をされているのかな?という印象ですがいかがでしょうか?今西さん:普通は大きなサイズの原反をカットして四方を縫製されますが弊社の商品は2方のみを縫製にしてほつれにくい工夫をしました。原反を織る時に横幅は織り幅そのままを活用しており2方向にしかカット面が出ないように工夫しています。また縫製している2方もオーバーロックでは無く織り込んで縫製し強度を増すようにいたしました。開発協力いただけたのが生活協同組合様でもあり品質には厳しい目を持っておられますので丈夫さは重要な開発ポイントでありました。塗料がはげる?ガイド:友人は無垢材のテーブルをゴシゴシ、家具をゴシゴシしたところ、塗料がはげた気がするといっていたのですが・・?今西さん:通常マイクロファイバーは繊維とは言えポリエステル×ナイロンで作られております。 これよりも強度が弱い物に対し使われた場合は傷が付く可能性があります。 無垢のテーブルについては私共のテストでは問題なかったのですが漆のテーブルには細かな傷が付いた場合がございます。また塗装面が比較的柔らかな素材で塗装されている物などの 場合もこまかな傷が付く場合があるかもしれません。ただ普通に使われる場合はあまりご心配いただかなくても良いと考えております。ゴシゴシ拭いて汚れを取られる場合にご指摘の様な事が発生する場合があると予測されます。*-*-*-*-*-*伺ってみればやはり、いろいろ細かな工夫がなされているのがわかりました。髭剃りの原理とは驚き。面白いですね。さいごに、開発を担当者の話としてこのふきんの開発秘話も教えていただきましたのでご紹介します。 次ページへ前のページへ123次のページへ