小動物/鳥類の飼い方

鳥の飛び方、蝶の飛び方

同じように羽を持ち、空を飛ぶ鳥と昆虫。でも、羽の形は違いますし、飛ぶ高さも違いますので、彼らの飛び方には違いがあります。鳥と蝶の飛び方の違いをちょこっと紹介いたします。

執筆者:村田 亜衣

鳥も昆虫も、羽を持ち空を飛ぶことのできる生き物です。でも、鳥と昆虫は同じ飛び方をしているわけではありません。空の高いところを飛んでいるとんびや、白鳥やガン、カモなどの渡り鳥を思い浮かべてください。彼らは飛び立つときには羽をばたばたと上下に動かしますが、空を飛んでいるときはあまり動かしません。紙飛行機のように、空気の流れに乗って泳ぐように空を飛びます。

風の流れを利用しながら飛ぶ渡り鳥
渡り鳥が「V」の字型に飛ぶのには、風の流れを利用するという意味があったのです。
群れで移動する渡り鳥は、真ん中の鳥が先頭になって両側に広がるような「V」の字型になって空を飛びます。これは、先頭の鳥が飛ぶことで作った風の流れを後ろの鳥たちが利用して飛ぶためです。お風呂に入ったときに、指ですーっとお湯に直線を引いてみてください。これは、先頭の鳥の動きです。鳥(指)の動きに合わせて、水が両側に波を作っていくのが確認できるでしょう。先頭の鳥が作るこの波(風の動き)を利用して、後ろの鳥たちは風に乗って飛んでいるのです。

鳥のように空の高いところを飛ばない昆虫は、風の流れを使わずに自分の羽の動きだけで空を飛びます。羽をたくさん動かして風を起こし、その風の反動を利用して飛ぶのです。これは、紙ををバタバタ動かすと風が作れるのに似ています。

細長い紙で風を作る場合にはたくさん動かす必要がありますが、幅広い紙で風を作る場合にはそれほどたくさん動かす必要がありません。これと同じように、羽が細い(小さい)蜂や蚊はたくさん羽を動かして飛びますが(蜂の羽ばたき回数は毎秒200回以上)、羽が広い(大きい)蝶や蛾はそれほどたくさん羽を動かさずに飛びます(蝶の羽ばたき回数は毎秒10回程度)。

同じように羽を持つ鳥と昆虫。でも、彼らは飛ぶ高さや羽の大きさなどにより、飛ぶときの羽の動かし方が違います。空の高いところを飛んでいる鳥と蝶の飛び方を見比べてみれば、飛び方の違いを見ることができるでしょう。また、蜂などの小さな昆虫は羽の動きが速いために観察するのは難しいと思いますが、図鑑などで蜂やとんぼ、蝶などの羽の形を見比べることはできますので、羽の形の違いを調べてみるのも楽しいと思います。

なお、身体の横にある皮膜を使うむささびやももんがも「飛ぶ」と言われることがありますが、これはパラシュートで落下してくるのと同じで、飛んでいるのではなく、高い場所から降りてきているだけです。

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