小動物/鳥類の飼い方

基本はしっかり覚えておこう!(プレゼントもあるよ) チモシーとアルファルファ

ウサギやプレーリードッグの専用フードの主成分であるチモシーとアルファルファ。何が違うのかちゃんと理解してフードを選んでますか?正しくフードを選び、健康で長生きしてもらいましょう!

執筆者:村田 亜衣

ウサギやプレーリードッグの専用フードの主成分は、チモシーかアルファルファになっていることがほとんどです。
この牧草の代表選手であるチモシーとアルファルファ、何がどう違うか知ってますか? ▼違い

チモシーとアルファルファの1番の違い、それは科が違うことです。
見た目には同じに見える牧草かもしれませんが、イネ科とマメ科という違う科の植物なのです。

▽チモシー
イネ科の植物であるチモシーは繊維質が豊富なこととカロリーが低いことが特徴です。
ウサギやプレーリードッグ等の専用フードでは主成分として使われることも多いです。 ▽アルファルファ
マメ科の植物であるアルファルファは蛋白質やカルシウムが高いことが特徴で、育ちざかりの子供や妊娠中の子などに与えることが多いです。
しかし、カロリーも高いので大人に与え続けると太らせてしまう可能性が高いです。 ▼どっちを選べばいいの? 一般的に、子供にはアルファルファが主成分となっているフードを与え、身体が大人になったらチモシーが主成分となっているフードに切り替えるのがいいと言われています。
けれどもここに問題がひとつ。
フードの切り替えです。 ▽おいしいものが好き!
チモシーよりもアルファルファの方が嗜好性が高いため、フードの切り替えに苦労してしまう方というのがけっこういらっしゃいます。
苦労しても頑張って下さればいいのですが、中には「そんなに食べたいんなら」とアルファルファを主成分としたフードを与え続けてしまう人がいるらしいのです。
これはいけません! 確かに、私たちだっておいしいものが好きです。
でも、好きだからって食べつづけると身体に良くないものは主食にはしないでしょう?
ペットの身体を考えるならば、大変でも頑張って切り替えてあげて下さい。 ▽病気予防にもなるんです
アルファルファはカロリーが高いので、ずっと与えているとそれだけペットは太りやすくなります。
太ると身体のあちこちに負担がかかるのは人間と同じ。
病気になりやすい身体にしてしまいかねませんので要注意です。 もうひとつ、注目して欲しいのがカルシウム含有量。 カルシウムを多く含んでいるアルファルファは成長期や妊娠中・育児中にはありがたいものですが、与えすぎてしまうと体内に蓄積されてしまいます。
先日、かかりつけの病院でウサギの腎結石のレントゲン写真を見せて頂いたのですが、そのときに先生に聞いたらば、原因は「エサ」とのことでした。
アルファルファを主成分としたフードを与え続けていると結石を起こしやすくなるのだそうです。 食べてもらわないことには栄養を摂れませんから食いつきは大事。
でも、今ペットが必要としている栄養を必要量与えることも大事です。
栄養は偏るのもいけませんし、摂取量が少なすぎても多すぎてもよくありません。 ▼同じ草食動物でも・・・ チンチラとモルモットは蛋白質を多く必要としますので、肥満や肥満が影響している病気(ダイエットを必要としているとき)や結石がある場合、高齢の場合を除き、アルファルファが主成分のフードで大丈夫です。
但し、よく食べるからと与え過ぎては太らせてしまうことになりますので、専用フードに頼らず、牧草をたくさん食べるようにしてあげて下さい。 ▼ごはんは大事 私たちにとってごはんが大事であるように、ペットにとってもごはんは大事です。
パッケージの可愛さや値段で選んだりせず、お店に並んでいる商品の成分表を確認・比較してフードは選ぶようにして下さい。
また、飼い始めの人はすでに飼っている人にどのフードが良かったか聞いてみてもいいでしょう。

アルファルファからチモシーへと切り替えるとき、一時的にペットの食事量が落ちることがあります。
このときには牧草を多めに与える等して栄養不足にならないようにしてあげて下さい。

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