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なりたいと思っている人もいるんじゃないでしょか? ペットシッターになるためには

人気の職業であるペットシッター。簡単そうに思えますが、これがなかなかどーして大変なお仕事です。なるために必要と思えることを考えてみました。

執筆者:村田 亜衣

先日、ペットシッターになりたいという相談メールをもらいました。
最近ペットシッターは人気のある職業のようで、 やりたいと思う人も多いようなのですが、 簡単にできる仕事ではなかったりします。

▼ペットシッターの仕事
ペットシッターの主な仕事は、ペットを飼われているお宅に伺って ペットにエサを与えたり、排泄物の掃除をしたりする仕事です。
こう書くとすごく簡単に思えるかもしれませんが、 留守宅に伺うことも多いので、信頼関係の上に成り立つ難しい仕事です。

▽客商売ですから
ペットシッターを頼んだことのある人はご存知でしょうが、 ペットシッターは人間相手の仕事です。 いくらペットに詳しくても極度の照れ屋さん等、初対面の人としっかり話ができない人には かなり難しい仕事になります。
また、相手に信頼感を与えなくてはいけませんから 自信を持って話をすることも要求されるでしょう。
さらに、ペットの性格や持病等を詳しく聞けないといけませんから、 話しやすい印象も与える必要があるかもしれません。

▽事故もあるんです
エサをあげるだけと言っても、よく知らない人に警戒するペットというのは多いので ケージに手を入れたときに攻撃されたり、飛び出されて逃げられてしまう可能性はあります。
犬などではシッターさんに噛みついてしまう事故もあるそうです。
よく知らない人がやってくるんですからペットが警戒するのは当たり前。
多少の事故はつきものと覚悟する必要もあるでしょう。

▽長時間勤務は当たり前?
1件に何分間かける、と決めていたとしてもペットの状況次第では この時間は長くなることがあります。 お世話するお宅につくなりペットの様態がおかしかった場合などは そのまま動物病院に行くことにもなりますので、 時間は予測できない部分というのが出てくるのです。
会社勤めのように何時~何時、と勤務時間を決めることができない仕事でしょう。

▼高収入を狙える仕事なの?
以前、テレビ番組で高収入のペットシッターさんが出ていたことがあったそうなのですが、 ペットシッターをやっている友達に聞いてみたところ、 ほとんど寝れない状態で働かないとそんなに高収入は得られないそうです。 もちろん、手抜きをすればいけるのかもしれません。 でも、手抜きをするようなシッターさんに預けたい人はいませんから、 高収入を得られる仕事ではないと考えるべきでしょう。

▼なるにはどうすればいいの?
ペットシッターをやるには免許は必要ありません。
ですので、やりたい人はすぐにも開業できます。
けれども、やるからには必要な知識・技術は身につけてからやって欲しいと思います。

[編注]上記内容は、本記事が執筆された2002年時点のものとなっております。現在、ペットシッターを開業するためには「第一種動物取扱業」の登録に加えて、「動物取扱責任者」を置く必要があります。動物取扱責任者の必要要件は、こちらのサイトをご確認ください。
 

▽ペットの管理についての知識は絶対条件です
自分が誰かにお願いするとなったらペットシッターさんに何を望むかを考えてみてください。
ペットに対する知識というのは欠かせないものではないでしょうか?

ペットシッターさんには犬のシッターさんや猫のシッターさんといった具合に 動物種を限定しているシッターさんがいます。 これって、実は一番安全な方法だったりするのです。
動物種を限定しないと、管理方法を知らないに等しい動物種をお願いされてしまうこともあります。
これからペットシッターをやろうと言う方は、まずは自分が詳しい動物種に限定して 始めるといいでしょう。

また、小動物をメインとした場合には、 シッターとして伺うよりも預かりの方が希望されるかもしれません。
ケースバイケースでしょうが、預かりもできるかどうか考えておくといいでしょう。

Page2: 開業する前に
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