メダカの学校
童謡『メダカの学校』が作詞された1950年。メダカといえば小川で見られる黒メダカか、観賞用に養殖されている緋(ヒ)メダカの2種類しか、一般的には知られていませんでした。
しかし、時は流れて平成の世。
黒、緋(ひ)色以外にも、白や青にメタリック。目が赤く透けているアルビノ。はたまたダルマメダカと名づけられた、体が寸詰まった“ダルマ”の様な体型をしたものまで。色々なメダカの改良品種が観賞魚として流通しており、ちょっとしたメダカムーブメントが起きています。
※緋色(ひいろ):朱色~オレンジ色
人気の火付け役は白いメダカ
透きとおった白い体に青い目。白めだかは、他よりもちょっと上品 |
それらは、たくさん養殖されるヒメダカの中には、ほんの少しの割合で白いメダカが生まれてきます。ヒメダカも、黒メダカ(野生のメダカ)から突然変異で生まれてきたもの。ごく稀に見られる白いメダカを掛け合わせて、一般的ではなかったのでしょうが、江戸時代から一部で増やされていたのだと思われます。
今でも観賞魚店などに売られているヒメダカをみると、ときおり白いメダカが混じっています。機会があったら、探してみるのも面白いでしょう。
その他にも、このヒメダカに混じる白いメダカには、ちょっと変わった秘密があります。実はこの白いメダカは、メスしかいないんです。これは少し難しい、遺伝の話になるので詳細ははぶきます。
観賞魚店などで、白メダカとして売られているタイプには、オスもメスもいます。