熱帯魚/熱帯魚関連情報

国産エンゼルフィッシュに、Newフェイス登場! ウェディング エンゼル

今年に入り、エンゼルフィッシュの新品種が、国内ブリーダからリリースされた。落ち着いたシルクのボディーカラーに、伸張するベールテールを纏うことから、“ウェディング”と名づけられたその魚の詳細は……

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

シクリッド科に含まれるエンゼルフィッシュの仲間には、3種の原種が知られており(4種とする説もある)、私達が最も目にする機会の多い改良品種のエンゼルは、スカラレ種 Pterophyllum scalareを元に改良されたものだと言われています。南米大陸に広く分布する本種は、アマゾン河流域を中心とし、ペルー、コロンビア、ブラジル、ギアナ、仏領ギアナに跨って分布し、生息地による微妙な色彩・体型の変異が知られています。

その記載は1823年と古く、また観賞魚としては1930年頃から日本に輸入され、今日ではグッピーネオンテトラと並んで最もポピュラーな観賞魚の1つとなっています。

古くからシンガポール、香港などで商業的な養殖が盛んになされ、その色彩ではブラック、ゴールデン、アルビノ、また鱗が透き通って見える透明鱗タイプのブラッシング。頭部が赤く染まるレッドトップ。尾びれが伸張したベールテールなど、様々な色彩、形状の品種が存在するのもエンゼルフィッシュの特徴です。

美しさも然ることながら、その飼育が容易な事。比較的、簡単に繁殖が楽しめる事も人気の所以でしょう。

まさに、エンゼルフィッシュ(Angel fish)=天使のような魚
とは、絶妙なネーミングですね。

流通におけるその大半が、東南アジアから供給されるものですが、品質のクオリティー(体型、健康状態)に重きを置いて、一部国内でも商業的な養殖がなされています。東南アジア産のものは、特有の病気(エンゼル病)に罹っている可能性が高く、やや価格的に国内ブリードの方が高価な傾向にありますが、そのハイレベルな品質面から人気となっています。

さて、国内でエンゼルフィッシュを専業的に繁殖させているブリーダーより、新らたな品種がリリースされたとの一報を受けたのでここで紹介したいと思います。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます