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小さな体に犬らしさを秘めたチワワ(2ページ目)

犬種シリーズの第2回目は、チワワをお送りします。可愛いだけじゃない、小さくても立派な犬なのですよ、チワワは。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

小さくたって、やるときゃやる!

小さくても意外に度胸があり
神経質で臆病な面もある一方で、大きなものにも立ち向かうほどの勇敢さもあわせもつ。
超小型ゆえに、華奢そうに思えて、どうしても守りたくなってしまうのがチワワ。確かに神経質で臆病なタイプのコもいますが、本来は見た目とは裏腹に、大きなものにも立ち向かっていくほどの勇敢さと大胆さ、気の強さを小さな体の中に忍ばせています。

抱いてばかりいると、飼い主に守られているという意識も強くなり、怖さからくる反動で、また気の強さから、他人が手を出した時にカプリとやってしまうような癖が出てしまうこともありますので注意を。少し前に公開された『ビバリーヒルズ・チワワ』という映画では、チワワのドンによる「俺達に洋服を着せるなぁー! 俺達をバッグに入れて運ぶなぁー! 俺達だって立派な犬なのだぁー!」(笑)というような台詞がありました。小さくても、犬は犬らしく、ということですね。

そして、好奇心も旺盛で、きびきびとした動きは小型犬らしいところ。チワワでも訓練競技会の種目をこなせるようなコ達もいますので、トレーニングの仕方によっては楽しみも広がるのではないでしょうか。

家族に対する愛情も深く、他人にはあまり心を開かないようなところがあります。時に、これが犬同士でも表れることがあり、他の犬種にはなかなか馴染まないタイプのコもいるようです。

毛色が豊富なのも魅力の一つ

被毛には、スムースとロングがありますが、ロングにはポメラニアンやパピヨンの影響があると言われています。毛色については、スタンダード上、すべての毛色、すべての組み合わせが許容されています。カラーが豊富であるということも、チワワの魅力の一つと言えるでしょう。

ということは、繁殖をする際には、毛色によっては難しい組み合わせもあるということ。安易な繁殖には手を出さない姿勢が望まれます。

気をつけたい病気

チワワの場合は、特に以下のような病気やケガについては気をつけたいところです。

■骨折
■膝蓋骨脱臼(パテラ)
■泉門開存
■水頭症
■てんかん
■流涙症
■進行性網膜萎縮症
■口蓋裂
■歯周病
■低血糖症            など

チワワでは泉門開存がまま見られることもあり、相対的に頭部への刺激には弱い傾向がありますので、間違ってもしつけと称して頭部を叩くとか、高いところからの落下など、頭部への過度の刺激には充分気をつけてあげたいところです。

それに関連して、小型ながら活発な犬種ですので、思わぬところから落ちてケガをするなんてことも……。室内環境にも気配りしましょう。

また、寒暖の差に弱い傾向もありますので、気温の管理にも気配りをしてあげてください。体の小ささを考えると、床や地面にたまった冷気・熱気を直に受けやすいということです。散歩に出る時間帯や、室内であれば冷えすぎ・暑すぎから逃げられる場所も確保しておいてあげるなど、チワワ目線で考えた対処をしてあげるようにしましょう。

これからチワワと暮らしてみたい方も、すでに一緒に暮らしている方も、ただ可愛いだけじゃない、犬らしいチワワの魅力を存分に感じ取ってくださいね。



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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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