交差ストローク(2往復ずつ)
手の平全体を使い、右前肢の先端から背中へかけて、被毛の層に逆らうように手を滑らせていく。手はなるべく体から離れないように。足の先端からタッチするということは、身体意識を向上させることにつながる。
背中まできたら手を返して、指先が地面の方に向くようにし、左後肢へ向かって手を滑らせる。対角線にタッチするということは、体のバランスを整える効果があり。
左後肢の先端までタッチ。例えば、右肩にトラブルがある時には、その負担が左後肢にかかりやすくなる。右前肢から左後肢、また左前肢から右後肢とのラインをタッチすることで、前半身と後半身とのつながりをきっちりと意識させることができる。
今度は、左後肢から背中に向かって手を滑らせ、右前肢へと戻っていく。被毛の層に沿ったり、逆らったりという動きは、体液の循環を促す効果もある。
手を返して、右前肢先端まで。これを2往復行い、左前肢から右後肢にかけても同じようにストロークする。この交差ストロークは、体が温まるので冬の寒い時などにも有効的。また、体のバランスを整える効果が高いので、シニア犬には特にお勧めのタッチだそうだ。
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