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子犬を迎える前に考えること

犬と暮らす。それを想像しただけで、ドキドキワクワクしてくるものです。しかし、現実にはいろいろと考えなければならないこともあります。将来、その子と幸せに暮らすために。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

準備はOK?

どんな犬種であっても子犬は可愛いもの
“可愛い”だけでは飼えないのが犬。少しでも彼らのことを知ることが、何よりもまずは大事。
「いつか自分も犬と一緒に生活してみたいなぁ」、そんな憧れを抱く人はきっと多いことでしょう。そして、その憧れが現実になろうとしている人達もまた多いはずです。

準備は整いましたか?

ベッドにカラーやリード、クレートにサークル、トイレ、オモチャetc.…用意をする“物”もあれこれありますが、犬はどういう生き物であるのか?ということも、ちょっとは勉強してみましたか?

特に、子犬の時期は犬の一生にとっても大切な時期。それをどう過ごすかで、その子の後の性格形成や、暮らしそのものにも大きく影響してきますので、できる限りその時期を上手に過ごさせてあげたいものです。そのためには飼い主となる人が、犬のことをある程度理解できているということが、最も望ましい条件であることは言うまでもありません。

特に、初めて犬と暮らすという人は、犬をすぐにでも迎えたいという衝動をちょっとだけ抑えて、まずは自分が飼い主として何をしたらいいのか、何を考えなければならないのか、それを知ることから始めてみませんか?


=Index=
・犬をどこから選ぶ?
・多くを学ぶ子犬時代
・基本は楽しく、やり過ぎは禁物

犬をどこから選ぶか?

その前に。タイトルにも冒頭にもここでは“子犬”と書きましたが、犬を迎えるにあたっては、それが全て子犬でなければならないということではないということを、ここで一言付け足しておきましょう。

数百に及ぶ種類が存在する犬(その数は未公認犬種を合わせると世界中で700~800とも、850は超えるとも言われておりバラつきがある)、その中で国内最大級の畜犬団体である社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)では、国際畜犬連盟(FCI)が公認する犬種のうち現在185犬種を登録しています。

これだけの種類があり、犬種によって違う特性や気質というものもあるわけですから、その中から自分の好みと生活環境に合った犬を探すということは楽しみでもあり、また少々悩むところかもしれません。

ブリーダーさんやショップから、または知り合い宅で生まれた子を譲ってもらうなど、犬を求める先はいくつかありますが、そうした子達がいる一方で、年々その数は減少傾向を見せているものの、相変わらず殺処分という悲しい結末を迎える犬達が多数存在します。

そもそも、子犬か成犬か、純潔種かミックスか

この数字の中には、もちろん子犬も含まれています。犬と暮らしたい、子犬が欲しいと思った時、あなたの選択肢の一つにどうぞこの子達も加えてあげてください。

そして、もちろん成犬となった犬達も多くいます。成犬はすでにそれぞれの性格や癖などがある程度でき上がっていますから、いい素質の部分はそのままに残すことができます。逆に困った癖など負の部分も同様に強化されてしまっていることになりますので、中には直すのが難しいケースがあるかもしれませんが、全て矯正が無理だということでもありません。接し方と努力次第で、充分家庭犬としてやっていける成犬達も多くいます。

犬を選ぶ際に、飼い主が現れるのを待っている犬達は、実に多くいるのだということを是非頭の片隅に置いておいてください。

ブリーダーさんのところであれ、ショップであれ、保護施設の中であれ、あなたを待っている犬が、きっとどこかにいるはずです。

では、次のページでは、話を子犬に戻して、成長段階における重要性について。
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