生き生きとした動きのある写真を撮りたい
動きを感じる写真が撮れれば、愛犬の姿もより生き生きと見えてくる。 |
Tさん:
「連写モードで撮っても、どれもいま一つという感じなんですが」
平山さん:
「結構そういうこと、多いかもしれませんね。連写モードでピントがうまく合った写真が撮れないという時は、被写体、つまり犬との距離が近いのでしょう。少し距離を離れて望遠にすると、ピント差(ピントが合う範囲)がなくなるのでピントが合いやすくなります」
こういう生き生きとした姿はなによりも犬らしい。 |
Tさん:
「距離も関係するんですかぁ」
平山さん:
「そして、ファインダーに写る被写体の大きさを決めたら、脇を締め、カメラをしっかり持って犬の動きに合わせ、カメラをふります。もちろん、シャッタースピードが優先になる撮影モードがベストですね」
Tさん:
「うまく撮れたような気がしても、よく見ると小さく写ってしまうんですよ」
平山さん:
「ファインダーから覗いていると、どうしても被写体が大きく見えがちです。しかし、実際見てみると実は意外なほど小さく写っているもの。撮りたい部分だけに集中して撮るようにするといいかと思います」
縦の動きがある時は
意外と早くにシャッターを切ってしまいがちなので(小さく写ってしまう)、手前に来るまで我慢、我慢。 |
「向こうからこちらにやって来る、縦の位置はどうなんですか?」
平山さん:
「カメラは基本的に横の動きには強いんですが、縦の動きには弱いんです。機種によってはオートフォーカスコンティニアンスモードと言って、縦の動きに強い機能が付いているものがあります。が、最近のものは精度が上がったといっても、一眼レフに比べるとコンパクトカメラはシャッターのタイムラグ(シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでの間)が遅いんです]
Tさん:
「じゃぁ、どう撮ったらいいんですか?」
平山さん:
「ここだという場所を決めておいて、そこにピントを合わせておき、シャッターを半押しにしたまま、犬が丁度そこへ来たらすかさずシャッターを切るといった方法がいいかもしれません。それも一瞬早くシャッターを切るのがベストだと思います」
次ページでは、フラッシュの使い方とホワイトバランスについて。