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毎日何を食べさせる? フードの選び方(3ページ目)

あなたは手づくり派? ドッグフード派? 5組の飼い主さんに愛犬の食事についてお尋ねしながら、フードを選ぶ際のポイントについて、ご紹介します。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

5組の飼い主さんにご協力頂き、Q1:「同じ食事を与えている、または食事を替えた理由」、Q2:「食事の内容」、Q3:「食事で気をつけていること、苦労すること」などフードについてお聞きしてみました。

太り過ぎと診断されて、完全手作り食派に

紋次郎君(ポメラニアン、5歳)
手作り食に変更してからダイエットにも成功。毎日食事が楽しみな様子だという紋次郎君。
Aさん(主婦/50代)
紋次郎(ポメラニアン、5歳、♂)

A1:
「1歳半頃、太り過ぎに加え、肝臓の数値が高いと診断され、その頃から手作り食に移行しました。ドッグフードについていろいろな情報があったので、その時から完全手作り食を目指し、今に至りました」

紋次郎君のお食事
穀類(40%)+野菜(40%)+肉・魚(20%)に、水分をたっぷり摂れるような食事内容が基本です。
A2:
「穀類(40%)+野菜(40%)+肉・魚(20%)をベースにして、水分を多く摂れるような食事にしています。

本日の食事(右画像)は、牛肉、発芽玄米ご飯、大根、ジャガイモ、カボチャ、トマト、シメジ、ブロッコリー、生姜、ノニジュース、水素系サプリ、レメディ。毎朝、ヨーグルトに健康果樹のアロニアを入れて食べさせています」

A3:
「手作り食では食事のバランスが大変と言われますが、人間の食事と同じように作っているので、大きく偏っているとは思っていません。もちろん、犬に食べさせてはいけないと言われるものは除いているので、我が家の食卓からネギ類が消えました。

何でも好き嫌いなく食べてくれますので、特に困るようなことはありません。ただ、留守時や入院時などはドライフードにしていますが、手作りで柔らかい物を食べているせいか、硬いフードを食べると消化がよくないので、ふやかしてから食べさせています」

ガイドから一言:
「手作り食は手間が大変」とよく聞きます。けれど人間の食事をうまくアレンジしたり、一週間分程度を1食分ずつ小分けに冷凍保存したりすれば、意外に楽しく作れるものですよ。犬の場合、ヨーグルトが好きな子はわりと多いようですね。

アレルギーから完全手作り食派に(生食あり)

健太郎君と紅ちゃん(共に柴犬、14歳と1歳)
14歳の健太郎君。若さの秘訣は愛情たっぷりの手作り食。
Bさん(主婦/50代)
健太郎(柴犬、14歳、♂)/紅(柴犬、1歳、♀)

A1:
「1歳半までドッグフードも与えていましたが、アレルギーが出たので完全手作り食に変更しました」

健太郎君と紅ちゃんのお食事
生きた酵素が豊富な生の食材をふんだんに使用。
A2:
「魚肉類は生で与えるもの、煮て与えるもの、蒸して与えるものがあります。生の食材は骨付きラム肉、牛、鴨、蝦夷鹿、マグロ、カツオ、近海魚のお刺身、卵黄など。煮るものではスペアリブ、牛スジ、牛贓物、マグロの胃袋、マグロの目。蒸すものは鶏ネック、砂肝、鶏ガラ、豚足などです。

野菜も、毎食与える自家栽培のボルトジンユ(糖尿病予防効果のあるハーブ)とケール、そして葉大根、小松菜、よもぎなどは生で。ブロッコリーや人参、ごぼうなどは茹でて与えます。その他には、リンゴ、豆腐、納豆、ワカメ、いりこ・削り鰹、玄米ご飯、アボカドなどの食材も使います。非常食的に与えるドッグフードは、油を使わずに焼いたものを使っています」

A3:
「高たんぱく質の生ラム肉、生野菜はミネラルや生きた酵素が豊富。それらは自らの酵素で消化するので、加齢と共に減少する体内酵素の消耗量も減らすことができます。若々しく、健康を維持して長生きして欲しいために、こうした新鮮生食で酵素を体内に摂り込み老化を予防できる食事内容を続けています。ですから、食用油はできるだけ使わないよう、また、酸化がより早く進むと言われる肉の脂身は与えないようにしています。

生野菜を与えるようになってから道端の草を食べなくなりました。手作り食に充分な水分が含まれているので以前に比べて飲水量も減りましたし、手作り食の効果をそういった部分でも実感しています」

ガイドから一言:
犬の食事に関して、最近は生食が注目される機運もあります。栄養が豊富な反面、保存や安全面についてはより気配りが必要になるので、出来る限り新鮮な食材を選んであげたいですね。

美味しいものを食べさせたいと、ドライフード+手作り食派に

ニノ君(シー・ズー、9歳)
手作り食をプラスして肌のトラブルも改善に向かっているとか。
Cさん(主婦/50代)
ニノ(シー・ズー、9歳、♂)

A1:
「6歳くらいまではドライのみでした。あまり深い理由はないのですが、ドライだけだと美味しくなさそうな気がして、かわいそうに思い、少しずつ野菜を加えたりしたのが始まりです。ドライだけの時は股のあたりなどが赤くなって、病院にかかったりしていたんですが、手作り食を加えるようになってからは以前のように赤くなることは少なくなったような気がします」

ニノ君のお食事
基本はドライフードに、肉や野菜をトッピング。
A2:
「ドライフードに、茹でた豚肉、舞茸、インゲン、ブロッコリー、キャベツなどを加えています」

A3:「食事に関して特に細かくは気にしていません。人間の食べるものも安全なものであれば一緒に食べていますし。そのせいかちょっと太り気味かもしれませんが……」

ガイドから一言:
大なり小なり、体に何かしらの異常がある場合、原因が食事にあることも考えられます。また、食事で改善されることもあります。ニノ君の場合は手作り食材のトッピングがうまく体に合ったのでしょうね。食の影響が体に出ることもあるので、毎日のオシッコやウンチのチェックのみならず、皮膚や被毛のチェックも忘れないようにしましょう。



次ページでは、さらに飼い主さんのお話が続きます。
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