犬たちと一体となることの素晴らしさ
そんな今泉さんは今、3頭と一緒にアジリティを楽しまれているそうです。「最初にアジリティの訓練を始めたとき、トレーナーさんから『この子は何が一番好きですか?』と聞かれて、はたと考え込んでしまったんです。その方は訓練で結果を出すためには、その子に意欲を持たせるようなモチベーションとなる何かを用意した方がよいという意味で言われたんですが、ケイトにはそれがない。おやつもおもちゃも好きだけど、テンションが低い時には見向きもしなくなる。褒められても抱っこされてもさほど嬉しそうでもない。今にして思えば、ケイトにとっての一番のモチベーションは、“仕事をするための意味”だったように思います」(今泉さん)
そういうことから純粋にスタンダードなボーダーテリアを日本国内で入手するのはなかなか難しいわけですが、いつかはそうした状況を乗り越えて、本物のボーダーテリアを日本に根づかせてくれるブリーダーさんの出現に期待したいものですね。
■『BORDER TERRIER mania』