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珍しい犬種シリーズ「ボーダーテリア」の巻

シリーズ「珍しい犬種に会いたい」、今回はボーダーテリア。家畜をキツネから守る番犬として飼われていたこの犬は、自立心に富み、自己主張の強い犬。そんなちょっと気むずかしいボーダーの魅力に迫ります!

執筆者:坂本 光里

限りなく原種に近いワーキングテリア

この飾り気のない素朴さがたまりません!

シリーズ「珍しい犬種に会いたい」、今回はボーダーテリアです。
どうしてボーダーなのかというと、その生まれ故郷がイングランドとスコットランドのちょうど境界周辺だからとのこと。ボーダーテリアの祖先は、この地にあって、大切な食料や家畜をキツネなどの害獣から守る農家の番犬として、何世紀にもわたって飼われていたのだそうです。

原種に近い犬はこういう姿形をしていたんだと改めて思う

つまり大切に守られてきた原種に近いワーキングテリアということなのですが、それだけに見た目はとてもワイルド。飾り気のまったくない粗野な顔立ちといい、針金のようなコートといい、お世辞にもファッション雑誌に登場するようなスタイリッシュなテリアとは言いがたい。だけど愛嬌のある黒い大きな瞳も、クマゴローのような鼻のまわりも、とってもコケティッシュで味わい深いものがあるではありませんか!

粗野な顔立ちの中にも知性が光る
なんだから今にも話出しそう…

体高21~28センチ、体重は男の子で7kgと、テリアの中では小さな方ですが、なぜか存在感十分なのも気になるところですね~。今回は、そんなボーダーテリアを探し歩いて約4年、ようやくお気に入りの一頭とめぐり会えたという今泉順子さんにお話を伺うことにしました。

ボーダーテリアにめぐり会うまでの長い道のり

ボーダーマニアを自認する今泉さん 今泉さんは、自ら『BORDER TERRIER mania』というサイトを運営されているほどのボーダーファン。ボーダーのスタンダードはもちろん、約50頭いるメンバー犬たちの魅力をあますところなく紹介されていますが、そんな彼女の愛犬は5歳になるケイトちゃん(♀)です。

「本当は犬を飼い始める前に、夫婦で犬図鑑を見て『どうしてもボーダーテリアを飼いたい!』と思っていたんですね。だけどいろいろ問い合わせたところ、価格は100万円で牝牡もクォリティも選べないと言われ、それなら次に気に入っていたミニチュアシュナウザーにして、その子のためにお金をかけた方がいいと思い、シュナのジャニスを迎えることにしました」(今泉さん)

今泉さんは、ジャニスちゃんと暮らしながらもボーダーテリアへの夢を捨てきれず、探し続けて1年後にはトイマンチェスターテリアのボニーちゃん(8歳♀)を家族として迎えました。
「そのときもめざすボーダーには辿りつけませんでした。トイマンチェスターテリアにしたのは、ジャニスがとても臆病な女の子だったので、あまりハイパーではない犬種でミニシュナのようにトリミングに手がかからない子がいいなと」(今泉さん)。

左からミニシュナのジャニス、トイマンのボニー、そしてケイト
                 (photo by imaizumi)

こうして2頭の犬と暮らしていた今泉さんに、「国内にボーダーテリアがいる」との朗報が飛び込んできたのはそれから3年後のこと。いろんなところにアンテナを張って情報を集めていた今泉さんは、喜びいさんで子犬を見に行き、その場でケイトちゃんを迎えることを決断されたのだそうです。

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実は私自身、まったく気がつかなかったのですが、ケイトちゃんに会うのはこれが2度目。最初は2年前の東京インターナショナルドッグショーで、そのときはたまたま来られていた今泉さんに私の方から声をかけさせていただいたのだそうです。
「ドッグショーの密かな楽しみ」をチェック!

-->>続いてトレーニングに関するお話

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