ノーマン・ウィンターは、この映画のために雇われた俳優さんではなく、正真正銘のロッキーに住む狩人。原題の『The Last Trapper』のTrapperとは、ワナを仕掛けて獲物を捕る狩人のことだそうで、ロッキー山中に住み、それを仕事にしているマウンテンマンは、本当に彼が最後の一人に近い状態なのだとか。
しかしながら森林の伐採によってそこに住む動物たちが減少し、狩人を続けていくことに限界を感じたノーマンは、今年限りでロッキーを去ることを考え始めている様子。その思いは、心から信頼していたリーダー犬のナヌークを交通事故で失ったことでさらに強まっていきますが、気の毒に思った町の友人が新しい犬・アパッシュ(♀)を連れてきたことから、事情ががわりと変わってしまうのでした。