ウェブ制作会社の善意の挑戦
・必死なんです! →腫瘍の疑い ・フィラリア内用薬 →フィラリアに感染してしまった ・嘔吐が続きます →腎機能障害 ・なめくじ食べました →拾い食いの悩み ・性格が変わった →飼い主の大声に怯える ・下痢、軟便の繰り返し→環境変化、寄生虫、細菌、 ウイルス、ストレス等? |
やっぱり犬が人間とは違う動物である以上、いつになっても飼い主さんたちの悩みは尽きないようですね。動物病院に行くほどではないが心配だ、あるいは一度は診てもらったんだけど他の先生の見解も聞いてみたい。そんなとき、気軽に相談できる場所がネット上にあるというのはほんとに便利。上の他にも、過去の質問・相談とその回答を検索できる機能なども付いていますので、気になる項目はつねにチェックしているという人も多いようです。
ネット上で飼い主と獣医さんをつなぐ
成り立ってます」と原田さんもちろん、あくまでもネットを通じての質問ですから、そんなに難しい症例や専門的な回答ばかりというわけではありませんが、中にはけっこう突っ込んだところまで解説をされている先生たちもいて、ほんとにこれボランティアで答えてもらってるの?と思ってしまいました。そのあたりを社長の原田さんに聞いてみると、
「基本的に無償です。登録獣医師の先生たちには本当に感謝しています。しかも立ち上げて8カ月で126人もの先生に参加していただいて…。獣医さんにはよくないウワサのある人もいると聞きますが、こんなに真摯に飼い主さんの悩みに応えようとしてくれる人たちがいるなんて、ほんとに素晴らしいことだなと感動しています」(原田さん)
報酬を目当てに回答するというシステムにしたら、ほんとによい先生に参加してもらえなくなる気がすると原田さん。なるほど、たしかに無償だからこそ気軽に相談してみよう、気軽に答えてあげようという気持ちが生まれて活性化したのかもしれません。「だいじょうぶ?マイペット」には、獣医さん以外にも行政書士の先生とかにも参加してもらっているそうですが、こうした人たちもみんなボランティアだそうです。
どう考えてもあまり儲からなさそうな仕組みの「だいじょうぶ?マイペット」ですが、世の中にニーズがあってどこにもないサイトなら、自分が立ち上げてやろうとHPづくりのプロの血が騒いでしまったのだとか…。
に応えたかった」と原田さん「高校時代の親友が京都で動物病院を開業していて、私の会社にHPの制作を依頼してきたんです。そこでどうせなら質の高いものをつくってやろうと思って、いろんな動物関係のサイトを調べてみたところ、獣医師と飼い主さんがコミュニケーションできるようなWEBサイトがなかった。そこで知っている若い先生にも聞いてみたら、飼い主さんとどんなふうに接して、どんなふうに説明してあげればいいのかがわからないという人たちがけっこういた。じゃあ、ネット上にこの両者を繋ぐサイトがあってもいいんじゃないかと。そんな気持ちから立ち上げてしまいました」(原田さん)
なるほど、原田さんの言葉どおりだとすれば、ここは作り手の善意と獣医さんの善意とで成立しているパブリックなサイトといってもいいでしょう。
そして、最初は20人の獣医さんからの協力を得て立ち上げたこのサイトが、今は登録獣医師126人にまで広がり、ユーザーである会員も5000人を超えるまでになったのは、やはり飼い主には「もっと獣医さんに教えてもらいたい」と思う気持ちがあり、獣医さんにも「困っている人がいれば助けてあげたい」という気持ちがあったからですね。
-->>続いて飼い主の声をお聞きください