自然の中にいるのと同じ気分で
通用口から2階へと続く階段を上ると、その中途に数段低い形でワークルームがあります。ここは蔵書とともにパソコンが並べられ、落ち着いた環境でちょっとした仕事に取り組めるようなコーナー。ワークルームの先は2階のリビングと、さらに一続きになった屋上階ですが、いきなりパアッと視界が広がった感じがします。南東に向けて大きく開かれた窓は折れ戸で全面開くことができ、それがその先にあるデッキテラスとこの空間をひとつにしています。視界良好!
しかも、ここには屋上の一部までが見えるハイサイドライトがあって、そこからも陽光がこぼれ落ちてきます。ここにいれば、サンディー&バランタンもほとんど大自然の中にいるのと同じような気分が味わえそう。
この階には、リビングを中心にキッチン、主寝室および予備の個室がありますが、犬OKとそうでない場所との線引きは明確にするとのご主人の言葉どおり、これらの部屋にはそれぞれ引き戸があって、犬たちが自由に出入りできないようになっています。だけど、こんな素敵な大空間が自分たちの居場所なのですから、かれらに不満があろうはずがありません。
犬のための動線をつくる
デッキテラスに立って見ると、目の前が江古田公園。今は葉っぱの落ちてしまった木々もやがて芽を吹き、春にはあざやかな緑をこの家に提供してくれることでしょう。
そしてじつはこのテラス、下の道路まで出られる階段と正門に繋がっていて、外からのお客さんを迎える表玄関と一続きでもあるんです!
「テラスからも直接散歩に出られるようにしました。外階段からエントランス、テラスへと続く床はすべて木で統一しました。これは人と犬たちとの導線という意味でもあるんです。イメージとしては、正門から屋上のデッキテラスまでが一続きであるという感じです」(筒井さん)
ちなみに外階段とテラスはウリン、リビングの床はチークの無垢材、塗料は自然素材のプラネットカラーを使われたとか。犬たちの健康を考えての配慮もしっかりなされていました。