環境抜群、ラブラドールと暮らす家
気鋭の建築家・筒井紀博さんが中野区松が丘に建てた犬と住む家「KI espace」を見せていただく機会がありました。建て主さんは会社員のご主人と奥様。ここはこのご夫婦に、サンディー(4.5歳 母犬)とバランタン(1.5歳 息子)という2頭のラブラドールレトリバーを加えた4人家族のための家ということです。
立地としてはすぐ隣が江古田公園、近くには哲学堂公園もあって犬と暮らすには最適ともいえる環境です。広い庭はありませんが、階段を降りて外に出れば目の前が公園ですから、運動不足でストレスが溜まることもなさそうです。さっそく中を拝見しましょう!
犬と人とがそれぞれの快適さを共有
1階は窓が少なくやや閉ざされた感じ。それもそのはず、こちらはご主人の個人的な趣味のための和室で、犬たちは御法度の場所。畳の傷みを考えたら大型犬の出入り禁止は当然ですよね。「基本的にリビングとテラス、そして外回りが犬OKのエリアと考えています。寝室やクローゼットは、抜け毛のこともありますので侵入不可ということにしました」とご主人。
いかに犬と住む家といっても、ラブラドールのような大型犬ともなると、どこでもOKというわけにはいきません。そのあたりは、建築家の筒井さんとよく相談されたうえで、犬たちの動線を考えながら設計を進めていったとか。なかでも和室だけは玄関も別、生活空間とも引き戸で区切られた聖域になっていました。