犬好きによる犬好きのための犬展
「ギャラリーミハラヤ」(銀座)が主催する、犬好きによる犬好きのための「犬展」。03年の1回目の模様をAll Aboutでレポートさせていただきましたこの催しも今年で4回目とのこと。今回は10名ものアーチストが出そろうとあって見学に行って参りました。犬をモチーフに立体、平面、素材や手法も多様化し中味はグッと充実。今回は羊毛を使ったフィギュアや陶器、彫金のアクセサリーなど、初めて目にする作風のものも目立ちました。そのほんの一部をご紹介したいと思います。
伝陽一郎 |
まずは「犬展」1回目の開催から出展されているフィギュア作家・伝 陽一郎さんの作品。
今回は『お気に入りコレクター』シリーズの中から厳選された数点を発表されていました。おうちの中から集めてきたお気に入りアイテムをくわえて満足気なシュナとプードルは、わたしの大好きな2点。いつも思うことですが、伝さんの観察眼の鋭さには思わずニンマリさせられてしまいます。もう一方の愛犬たちの愛くるしい寝姿もたまりませんよ。
■DENS CRAFTオフィシャルサイト
かわいい顔してエグイことするプードルもいいな!
ミニョン |
今回のわたしの収穫は、このミニヨンさんの一連の作品。
接着剤や糸はほとんど使わず、パイプモールを芯にして羊の原毛を巻きつけて作っていくというのですから、ちょっと驚きでしょう?話によれば、ウレタンマットを土台にサイズの異なるニードル針で羊毛を突き刺しながら形を整えていくというのですが、それでイメージどおりの最終形にもっていくのですからスゴイ。羊毛の持つぬくもりが犬たちの質感や特徴を引き出してますよね。
「羊毛犬たちとの出会いは3年前です。身体を患って静養していたとき、友人からお見舞いにもらったキノコの羊毛キッドを見て、このやわらかい風合いは絶対動物に合うだろうと思ったんです。そこで試しに羊を作ってみたら、これがとってもかわいかった。あとは友人の愛犬を作って好評だったのに気をよくして、図鑑を見ながらいろんな犬種にトライしていきました」(ミニヨンさん)
その後は、天国に旅立った愛犬の写真から作品を頼まれるなど、どんどん依頼が入ってくるようになったとか。
写真を見ながらこの子はどんな性格なんだろう、どんな動きをするんだろうと想像をめぐらしながら作っていく過程が面白くてしかたがないと言うミニヨンさん。自分が作った子たちを見て飼い主さんたちが嬉しそうに微笑んでくださると作ってよかったな~と幸せな気持ちになれるそうです。
ミニヨンさんは、3月にプランタン銀座で開催される「イヌコレ」にも出展されるとのこと。ご自身のHPも開設される予定なので、そのときはおすすめサイトでもご紹介させていただきたいと思います。楽しみに待っててくださいね!
■ミニョン:hiyan3233@yahoo.co.jp
表情も意外と豊かですよね!
長谷川ゆか |
NY在住のアーティスト、長谷川ゆかさんの「HAT DOG」シリーズ。
長谷川さんは、絵画や版画だけでなく洋服やアクセサリー、舞台衣装まで手がけられ幅広いジャンルで活躍中とのこと。人間の帽子デザイナーとしても有名で、歌手のボーイ・ジョージ主催のファッションショーに作品が起用され、話題になったこともあるそうです。
またバーニーズNYにも彼女のコーナーがあり、日本でも今年から新宿の伊勢丹でコレクションが扱われることが決まっていると言われてました。
「私のペットはアメリカンショートヘアで犬は飼ってないの。だからモデルはNYで毎日出会う犬たち。この犬展のために毎年描き下ろしてるんですよ。」と長谷川さん。ブリトニー・スピアーズ、アンナ・スイ、スカーレット・ヨハンソンなどの有名人が彼女のファンというのも頷けますよね。
■長谷川ゆか公式HP
たんにかわいいだけではない犬たちの真実を伝えているようです
続いて他のアーチストたちの作品をどうぞ!