新幹線+レンタカーでいざ播磨・岡山へ
田んぼが目立つ幹線道路から旧市街に入ると、クルマがすれ違うのがやっとという狭い通りになってきます。どうやらこのあたりが本町らしく、白壁に黒塀、低い格子戸をくぐって入るような町屋が並んでいます。さっそく時代劇のセットのような公衆トイレの裏手にある駐車場(なんとタダ!)にクルマを停め、アッシュ&ハービーを降ろして、旧市街を散策してまわることにしました。
しばらく歩くと、きれいな水が流れる小さな水路に…。このあたりがお醤油の工場のあった場所のよう(いまは保存資料館になっている)。旧市街のハイライトでしょうか、町並みをスケッチしている人たちがチラホラおられます。ああなんというのどかさ!こんな日曜の午後を古い城下町でスケッチしながら過ごすのもいいものです。古い歌ですが、わたしの城下町~♪なんて歌もありましたねー。クルマが少ないので犬の散歩には最高。時間の流れに身をまかせながら、ぶらぶら歩きを楽しみました。
お目当ての喫茶店が休業だったため、指定文化財の旧家のあたりからUターンして寺町を通って駐車場に戻り、そこから鶏籠山(けいろうざん)の麓にあるお城(犬は入城NG)をまわって、たつののもうひとつのハイライト「聚遠亭(しゅうえんてい)」へ…。こちらは江戸時代末期に建てられたお殿様の数奇屋風の別邸で、心字池という池の上の浮堂と庭園が、風雅と呼ぶにふさわしい調和を見せている“文化財的”な場所です。じつはここ、かつてドイツ人の友人夫婦が、口を揃えて「日本でいちばんよかった!」と言ったことで強く印象に残っている場所なんですね。ようやくアッシュ&ハービーを連れて来ることができて、ちょっぴり感慨がありました。