東西に風が抜ける気持ちよさ
続いて同じメゾネットの1LDKは、先の2LDKタイプとは違って3階から入り4階に上がる造り。このあたりにも建築家らしい設計のユニークさが目立ちますね。中のレイアウトはほぼ同じで玄関からすぐのスペースがベッドルーム。もちろん犬を洗うシンクもあります。
4階はLDKのみで個室はありませんが、その分、お風呂がバルコニーに面したガラス張り。わたしはここが気に入っちゃいました。まわりは畑ですから、視線を気にせず窓を開け放って毎晩、露天風呂気分を味わいたいものです。
それにこの部屋は東西に視線が抜ける前面ガラス張り、まるでペントハウス気分です。こんなスペースに愛犬と住めたら…考えただけでもワクワクますね。もちろん床は犬が滑らない白い無地のタイル張り、人間の足にもやさしいそうです。
環境にやさしい光触媒を使用
この他には、フラットタイプの1SLDKと1DKがありますが、どちらもシンプルなデザインで天井までの大きなサッシが使われ、とても好感の持てる居住空間になっていました。愛犬家にとって重要なのは、自分の好みもあるけど、やっぱり愛犬との暮らしを考えたときにどうかという「基準」。それをすべての部屋が満たしているように思います。
「僕自身が犬を連れて事務所に通ってますから、犬がどんなところでくつろぐかとか、飼い主が見えなくなることで不安を感じるとかいうことがわかる。だから1SLDKタイプの部屋は水回りを中央に置いてぐるりと一周できる回遊型の部屋にしました。間仕切りを取り払えば、すべての部屋が一連なりになる。行き止まりをつくらないということです」(ゼロワンオフィス代表・伊藤正さん)
なるほど、大の愛犬家の伊藤さんだからこそのデザインや素材選びということだったわけです。さらに特筆すべきは、すべての部屋に光エネルギーで空気の浄化や抗菌などができる「光触媒」が使われること。
まさにオーナーのKさんの徹底したこだわりですね。そして忘れてはならないのが屋上にあるドッグラン。オープンハウス時はまだコンクリートのままでしたが、ここも夏までには手摺りに沿って植えられたグリーンが育ち、緑に囲まれた犬たちの素敵な遊び場に生まれ変わるとか。雨の日や深夜など、散歩に出すのが無理なときにも重宝な場所になるでしょう。
オーナーのKさんは「このプロジェクトがうまくいったら、他にも同じようなペット対応マンションを続いて建てるつもり」と言われていました。ぜひ成功させて次に取り組んでいただきたいものです。
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◆K9 Style One
総戸数 :14戸(メゾネットタイプ8戸、フラットタイプ6戸)
構 造 :鉄筋コンクリート造、地上4階建て
建築面積:約346m2
住戸面積:約37~64m2
駐車場 :屋外平置き駐車場4台
設 計 :株式会社 ゼロワンオフィス一級建築士事務所
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